書評「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」☆シンギュラリティはやってこないし、AIが人間を超えることもない

書評・紹介

去年から良い本に出合います。

これからの考え方、生き方を考えさせてくれる良書が多いです。

まずは、元旦に紹介した「サピエンス全史」

時代の流れや変化を読み取る為の軸が得られる本~「サピエンス全史」の書評から今年1年をスタート
11,12月はほぼ満室。12月は無休で頑張りました。 昨日今日と宿をお休みさせていただきます。 我が家の働き方改革です(...

更にはこちらも春に紹介した「ライフシフト~100年時代の人生戦略」

ライフシフト書評~ジャニーズでも芸能界で食べていけない?!あなたの無形資産は何?
「ライフシフト~100年時代の人生戦略」の書評です。この本。絶対読んでおいた方が良い。1987年生まれで98-100歳。1967年生まれで92-96歳まで生きる。正に私は1967年生まれ。90歳以上まで生きる可能性が高い。そうなると何を真っ先に心配するか?お金ですよね。お金の心配をしても足りないことは目に見えています。

視座を変えてみる。俯瞰してみる。

感覚が研ぎ澄まされ、少し先の未来からバックキャストで今を発想する思考が身につきました。

今日紹介する本もそうです。


AI vs. 教科書が読めない子どもたち

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

AIが私たちの仕事を奪う。

そんなことが言われ始めていますが、実際どうなのでしょう。

確かにそんな感じ出します。

産業革命が起こり、ベルトコンベアなどによる自動化が進んだ時、工場の労働者の解雇が激増したそうです。

ブルーカラーからホワイトカラーの時代ですね。

そして今。ホワイトカラー。特に事務仕事の人が不要になってきている。

将来の仕事は事務関係がいい

なんて言っていた若者は就職のない時代になりました。

「AI技術」はあるが、「AI」は存在しない

まず、この本を読んで考えを改めさせられたこと。

AI技術=AIのようなもの

は存在するが、AIそのものはまだこの世の中に存在していないのだそうです。


真の意味での「人工知能」はまだ存在しない

現在の科学における理論ではAI自体を生み出すのは不可能。

この本を読んで最も参考になった考え方はこの

AI技術とAIの違い

についてです。

AIとはartificial intelligenceの略で日本語にすると「人工知能」です。

ひと言で言ってしまえば、コンピュータが人間的なふるまいを自己判断で行うことです。

この「人間的なふるまい」というのがポイントです。

最近のAI技術は確かに「人間が判断したような」解答を導き出します。

でもこれ、人間が判断したような解答に見えるだけなのだそうです。

コンピューターの覚える容量と処理速度は飛躍的に上がっています。でも、それだけなんです。コンピューターは自分で判断しているわけではありません。

この組み合わせとこの組み合わせならばこれが正しい。

このデータがより多く早く処理できるようになったためにコンピュータの精度が上がり、あたかも人間が判断したかのような答えを導き出しているに過ぎないのです。

つまり、

統計と確率の演算処理に過ぎず、そこに「感覚的思考・判断」はありません。

その答えの意味を理解していないのです。

まとめると、

AI技術とは統計と確率を利用して答えを導き出す演算装置のこと。

真のAI、コンピュータ自らが考え、判断する真の「人工知能」というのはまだ存在していません。

シンギュラリティも来ない

現時点での「統計と確率」だけを用いたAI技術から真のAIは誕生しない。

シンギュラリティという言葉をご存知でしょうか。

このままAIが発達すると、AIは人間の脳を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)に到達すると言われています。

AIが人間の脳を超える・・・

あくまで容量と処理速度。その組み合わせを確率論から導き出せる精度が上がり続ける先にシンギュラリティはありません。


データ量と処理速度が向上するだけの先に
シンギュラリティは訪れない

もしもあるとしたら。

論理、統計、確率以外の方法で判断できる方法が生まれた時です。

少なくとも現時点でそれは見つかっていない。シンギュラリティが訪れないということは、まだまだ人間の出番があるということ、とこの本の著者は述べています。

人間だからこそ持っている能力を身につけるには

では、AI技術にできなくて人間にできることは何か。

この本では、コミュニケーション能力や読解力であることを後半で述べています。

すごくわかりやすいことが書いてありました。

AIに国語の記述式問題の自動採点はできない

記述式問題の答えは数値化しにくいからです。

では、読解力とはどのようにすれば身につくのでしょうか。

この本では主に子供たちの読解力にフォーカスして書かれていますが、私たち大人の読解力はどのように身につければよいのでしょうか。

今の私は毎日ブログを書く、というのが読解力向上に役立っているように感じます。読解力とは読み解く力ですが、それを身につけるにはアウトプットできる力が必要です。

この力、毎日文章を書いていたから身についたのでしょうか。

私の場合20代の8年間、営業マンとしてお客様とコミュニケーションをとっていたのが良かったのだと思います。

『読み解く力』は「読み書き」を「コミニケ―ション」に置き換えれば、『聞く力』に相当します。お客様の話を聞く力を身につけなければ、商品は売れませんでした。自分の言いたいことを言う力以上に『聞く力』の方が必要だったわけです。

そう考えると、若い頃に「事務仕事が希望」と言っているのは、AI技術に置き換わってしまう仕事である以上に、自身の能力を向上させないことにもなってくるように思います。

子供たちの読解力の問題。

それを問題視するのも大切ですが、自分自身、あるいは自分たち大人の世代の読解力がしっかりできているのか。


未来を読み解く力を持っているか

今、読書をするならば、これら

未来を読み解く力を養ってくれる本がお勧めです。

非常に読みやすく、わかりやすい書籍です。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

お勧めの1冊です。

 

 

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