業種名が既存のカテゴリに無い場合 Googleマイビジネス ヘルプコミュニティダイジェスト 2021年5月11日配信より 

Googleマイビジネスヘルプダイジェスト21年5月11日配信 Google ビジネス プロフィール ヘルプコミュニティ ダイジェスト

今回は、21年5月11日配信のGoogleマイビジネス ヘルプコミュニティダイジェスト【気になる質問ピックアップ】で取り上げた、業種名が既存のカテゴリに存在しない場合、どうすれば良いのか、永山卓也氏に解説いただきました。

Googleマイビジネスヘルプダイジェスト21年5月11日配信

2021年1月から、Google マイビジネス ヘルプコミュニティダイジェストというYouTubeチャンネルを開設しており、月2回配信しています。これはGoogleマイビジネスを広く知ってもらい、適正な運用をしていただくためのプロダクトエキスパートの活動です。

進行と配信をGoogle マイビジネス シルバープロダクトエキスパートの私が、解説はプラチナ プロダクトエキスパートの永山卓也氏が行っています。

質問:「雨漏り塗装のリフォーム会社ですがカテゴリーは何ですか?」

「雨漏り塗装のリフォーム会社ですがカテゴリーは何ですか?
カテゴリーがわからない。
ビジネスの登録のさいのカテゴリー」

雨漏り塗装カテゴリ_GMBダイジェスト

雨漏り塗装のリフォーム会社ですがカテゴリーは何ですか? - Google Business Profile Community

カテゴリ(業種)は決められたものからしか設定できない

Google マイビジネスの仕様では、Google が決めているカテゴリーしか設定できず、オリジナルで作ることができません。Google 自体が海外の企業であり、日本だけで使われているような業種ジャンルなども存在はするんですが、かといって、例えば今回のような「雨漏り塗装のリフォーム会社」のような、100%カチッと合うようなカテゴリが存在しない可能性もあります。

既存のカテゴリから探す方法

自分たちが検索されるであろう業種名を探す

まず一番見ていただきたいのは、自分たちが検索されるであろうカテゴリ(業種)名です。検索すると同業他社がどのような業種に設定されているかがわかります。Google側が自動的に生成した情報に対して設定されているものも多いので、同様のカテゴリ(業種)が設定されているのかが分かります。

それが100%当てはまらないとしてもまずは第一候補として上がるわけです。

何か独自で行っているようなもので、本当にもう全くそういうものはない場合には、違う方向で考えないといけません。

Google のガイドライン上では、適切なものがない場合にはもう少し広いカテゴリで適合するものを探してくれと表記されています。例えば、飲食店関係であれば、飲食店というカテゴリーが存在するので、最終的にそこまで広げて設定をせざるを得ないと状況が考えられます。

業種を”分解”して登録する

もう一つ、例えば今回の質問にあるような「雨漏り塗装のリフォーム会社」の場合には、塗装関連のジャンル、それからリフォームという形で分けることができます。Google マイビジネスにはメインカテゴリのほかにサブ(追加の)カテゴリを入れることができます。サブカテゴリとして、例えばマイビジネスでは塗装業は「塗装工」になりますが、分解して登録をすることで、ある程度フォローすることができるのではないかと思います。

そもそも、「塗装のリフォーム会社」を調べる人たちがどのくらいいるかという問題もあるので、分解して設定する方法もアリかなと思います。

Googleマイビジネスヘルプコミュ二ティダイジェスト

全く当てはまるカテゴリが無い場合は?

どうしても苦肉の策で広いカテゴリでしか当てはまらない場合。飲食店まで落とし込んでしまった場合や「企業のオフィス」まで落とし込んでしまって、自分たちの業種が全くあてはまらない。同業他社で調べても同じように「企業のオフィス」、飲食店でしか登録がなされていない、とした場合、どういう風に考えなければいけないのか。

通常、ビジネス登録のカテゴリは、検索に引っかかる期待が持てるのがひとつと、Google の ナレッジパネルの施設情報に業種名が表示されます。

しかし、この場合は広いカテゴリしか表示されないので、きちんとそれが言及できるように、Googleの投稿やビジネスの説明、写真に入れて、ホームページでもちゃんと言及しながらきちんと認識させる必要があります。

例えば「居酒屋」というカテゴリの設定をしていれば、居酒屋だったら基本的には関連付けがきちんとできるので、検索に出るんですよね。(競合がめちゃくちゃいたら何とも言えないんですけど。)

適切な業種がない場合には、期待している業種名ですら検索に引っかからないという状況になり得るので、一番最初に行わないといけないのは、業種名で引っかかるように、どういう業種なのかというのを、あらゆるところできちんと言及していく必要があるということです。

逆に言えば、それを行えば出るようにもなるので、そこまで苦しい工程ではないですが、半年くらいそれを徐々に行いつつ効果測定をすることになります。

▶日本にそぐわない業種名もある

Googleは海外の企業なので、日本ではそぐわないような表現はあるんですよ。

ひろこ
Hiroko imai

ドッグランのことですか??

では、ドッグランの話をしましょう(笑)。 実はGoogleマップ やGoogle マイビジネスに「ドッグラン」というカテゴリが存在しません。「ドッグラン」というカテゴリはないですが「犬専用公園」というカテゴリが存在してます。Google マップやGoogle の掲載情報に登録されているドッグランはほぼすべて「犬専用公園」になってます。直訳じゃん!って思うし、間違いではないし。日本で使われている表現ではないですが、「ドッグラン」という検索にちゃんと引っかかるようにしてくれています。

メジャーな業種でも言葉を変えたら検索に引っかからない?!

ただし、そうは言っても検索に引っかからないものもあります。よくある例でいうと、美容室、美容院、理髪店、理容店って、色々な言い方をしますよね? 例えば美容院と設定してて、ヘアサロンとカタカナで検索窓に打ったら、引っかかるかといえば、実は引っかからないという話が結構あります。実はメジャーなカテゴリでも言葉を変えたら業種で引っかからなくなる可能性はあります。

ひろこ
Hiroko Imai

その場合はどうすればいいですか?

先ほどの話に戻りますが、例えば「飲食店」などの大きなカテゴリしか設定できない場合、どうしても色々な情報で、そのキーワードを言及しなければいけないと話をしましたね。同じように業種名でちゃんと引っかからないのであれば、最初にすることは、まずそれを関連付けてあげることです。

▶美容室では検索に引っかかるのに、ヘアサロンでは引っかからない?

Google はウェブ検索では文字ぶれというのか、文化の違いや言葉の違いをきちんと認識してくれている傾向があるのですが 、Google マップやGoogle ローカル検索においては若干怪しいです。

だからさっき言ったように、美容室では検索に引っかかるのに、ヘアサロンでは引っかからない。普通に考えたら、そこはつなげてくれたらいいのにと思うところでも、引っかけてくれないという事例は、大きい業種でもあると思います。Googleマイビジネスのカテゴリ設定に美容室はあってもヘアサロンはありません。そういう意味では、Googleマイビジネスに情報をきちんと設定して、情報発信をして Google に伝える必要が出てきます。

追加のカテゴリを入れすぎるのは良くない理由

ひろこ
Hiroko Imai

飲食店の中に、中華も、普通の和食も、うどんもやってる店舗の場合、追加のカテゴリに入れすぎるとダメなんですよね ?9個入れられるから、全部入れちゃう人もいそうですね。

ガイドライン上、なるべく少なくしてくださいと書いてます。でも例えば「雨漏り塗装のリフォーム会社」という場合で「塗装工」と「リフォーム会社」を入れるのは全然構わないと思います。

あまり入れすぎると、俗に言うローカルSEOやMEOで言われる話で、よく「順位が落ちるんじゃないんですか?」みたいなことをよく聞くのですが。当然ながら、専業でやっているのと、たくさんジャンルが存在するのとでは、専業でやってる方が当然ながら関連性が高くなるのは当たり前だと思うんですよね。

ひろこ
Hiroko Imai

うどんが食べたいと思ったら、例えばラーメンとうどんとそばと麺類全部出すお店と、うどん専門店だったら、うどん専門店のほうに行きたいと思いますもんね!

順位の関連はもちろんあると思いますが、欲張って入れることが良いことなのかというと、違うと思います。例えば居酒屋の場合で、お酒が呑みたいという検索意図を叶えるために「バー」を追加のカテゴリに入れても良いだろうと考えてしまいがちですよね。でもそこで居酒屋さんが「バー」を入れるのはおかしいでしょ?だからそれはNG という感じですね 。

(質問)カテゴリの変更を繰り返すとペナルティを受けますか?

chat
chat

カテゴリーの変更を短期で繰り返すとエラーやペナルティが起きますか?

ひろこ
Hiroko Imai

メインカテゴリーだったら起きるかもしれないですが

基本的にカテゴリーの変更が伴うものでも、飲食店の場合で、飲食系のカテゴリ同士を変えるのはそこまで神経質ではないです。よくあるのが、今井さんの専門の宿泊業でいうと、宿泊業のカテゴリーから全然違うカテゴリに変えると、最悪、オーナー権限がなくなります。

ひろこ
Hiroko Imai

停止になったり、再度オーナー確認が必要になりますよね

そう、オーナー確認になります。変更した業種があまりにも違いすぎるので、Googleが「同じ店舗?」ってなります。ジャンル(業種)によりますが。

短期で頻繁に繰り返すとスパム扱いになったり、疑わしい行為という扱いになるので、最悪のケースでは、どちらのカテゴリでも引っかからなくなります。

1回や2回の変更ならともかく、繰り返したら割と(停止が)起きます。以前、僕がビジネス名の変更を頻繁にすると、ビジネス名に登録されている屋号ですら検索にかからなくなる事例をお話ししたと思いますが、これと同じことがカテゴリでも起きます。

この部分をYouTubeで確認したい人は

5月11日の【ヘルプコミュニティ 気になる質問ピックアップ】をご覧下さい。

(時間は「気になる質問ピックアップ」のコーナーにセットされています)

▶参考ヘルプページ

◆ビジネスのカテゴリを選択する
https://support.google.com/business/answer/7249669?hl=ja​

担当者紹介

■永山 卓也 /Takuya Nagayama

商工、観光分野のマーケティング支援をアナログ、デジタル両面から官民問わず行なっている。地方自治体や大学での公演から、小規模事業者の情報発信戦略やコンサルティング、マネジメント業まで幅広い「ローカルビジネス」の専門家。2020年度 観光庁 DMO外部専門人材。Google マイビジネスプラチナプロダクトエキスパート、Googleマップ ゴールドプロダクトエキスパート、Google 広告シルバープロダクトエキスパート。ごはんが好き。

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■今井 ひろこ /Hiroko Imai

小規模宿泊施設の集客コンサルタント。クチコミやお客様アンケートを活かして、Web・Googleマイビジネス・SNSなどのデジタルツール、チラシ等のアナログツールのサポートをしています。観光協会、商工団体の研修にも多数登壇。趣味はスキューバダイビングと地元の観光ガイド。夫は民宿を経営。Googleマイビジネス シルバープロダクトエキスパート。

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※ Google は Google LLC の商標です。
※ ロゴ等はGoogle LLCからの許可を得て使用しています。
※GMBヘルプコミュニティダイジェストは非公式チャンネルですが、Googleよりスクリーンショットなど許可を得て使用しています。GoogleプロダクトエキスパートはGoogle Product Programにおいて認定されたユーザーです。

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