世の中には「ブラタモリ」派と「鶴瓶の家族に乾杯」派がいる~マーケティングのヒント

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ジオパークビジネスやジオパークガイドのコアな話になるとよく出てくるのがブラタモリという番組。


去年のジオパーク全国大会でも盛り上がった

私も大好きな番組で、ほぼほぼ録画しています。

ジオパークに関わる人たちは好きな番組ですよね。

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

以前、ジオパークビジネスの話を夫婦でやっていた時、妻が面白い話をし出したんですね。

ブラタモリと鶴瓶師匠の家族に乾杯と2つのジョイント番組をしていたときに、タモリさんが必死に話していても、鶴瓶師匠は全然興味無いってことが多かった。

この時、2つの番組の決定的な違いに気づいた、と。


今年のお正月に会った特番

考えてみると、この2つの番組、どちらも旅番組なのですが、視聴者層がとても異なる番組なのです。

まず、鶴瓶の家族に乾杯。この番組はテキな家族を求めて日本中を巡る“ぶっつけ本番”の旅番組。


鶴瓶の家族に乾杯

田舎を訪れて地域の人達との”ふれあい”がテーマの番組です。

一方でブラタモリ。


ブラタモリ

Wikipediaの解説が詳しいので抜粋。

街歩きを趣味とするタモリが、江戸時代・明治時代などの古地図を手に、実際に東京都区内・横浜市(関東近郊)や日本各地・地方など毎週、街を散策。その街に古くから残る、建造物・神社・公園・坂道・通り・観光スポット・飲食店・駅・川・橋などをタモリ独自の視点で楽しみながら、現代の街並みに残る《歴史の痕跡》を発見。街の変化のいきさつを空想・推測し、地理学・地質学的な側面を掘り下げ、その街のエピソードを探る。その場所の歴史を味わいつつ、独自の視点・目線でユニークな街歩きを展開し、同時にタモリ独特の軽妙なトークも味わうという“探検・散歩番組”。

マニアックですが、思わず「へぇ~」と唸ってしまうエピソードが多い。好きな人にはたまらない番組です。(うちら夫婦も大好き♪)

どちらも高視聴率(10~15%)のNHKにおける看板番組です。

でも・・・

視聴者層は明らかに異なります。

家族に乾杯が万人受けするのと対照的に、ブラタモリは好きな人は好きだが、興味のない人は全く興味を持たない。

もちろん、番組作りとしてはそれでOKなのですが、ジオパーク関係者で注意したいのは

ブラタモリを誰もが面白いと思っていると思わないこと

です。

私の宿の人気プランジオ鍋の事例

2010年、世界ジオパーク認定と同時にはじめたジオ鍋。


3つの具材を同時に食せるジオ鍋

マスコミに取り上げてもらい、当初ヒットしました。


新聞に掲載され、その後テレビにも!!

その秘密はこちら。


美味しさの科学的理由を解説

日本海形成における急激な深場と日本海固有水の誕生から生まれた香住ガニ。山と山で集落が隔てられた閉鎖育種から生まれた神戸牛・但馬牛の素牛の但馬牛、地域のローカルフードである生ハタハタのしゃぶしゃぶ、この3つを同時に食せるのがジオ鍋!

上記の解説で2年ほど売れたのです。

でもやがてマスコミにも取り上げられなくなり、このプランは段々と売れなくなっていきました。

そこで私はどうしたか?

内容は変えずに、プラン名の見出しを変えたのです。

「カニが食べたい!」「お魚だよ!」「肉でしょっ!」
家族のワガママ叶う★ワクワク3種ジオ鍋

と、パパはカニ、ママはお魚、僕はお肉。食べたいものが皆違う。家族の我がまま叶うトリプル鍋という、食材に対するこだわりから、お客様の思い出を作るアプローチに切り替えたんですね。

このアプローチに変えてから再び売れるようになったのです。

どちらのアプローチが正しい、間違っているではありません。

2派それぞれに対してフックになる層のお客様がいる。

我々地域側としてはどちらのお客様に訴求したいか。

どっちが正しいとかじゃなく、どちらかに受ければ、もう一方には興味を示されない。

私は、このジオ鍋の売り方をブラタモリ的なアプローチから鶴瓶の家族に乾杯的なアプローチに切り替えたのです。

同様に、じゃらんnetが展開している「グルメ開発」はブラタモリ的なアプローチ。

楽天トラベルがカスタマイズページやプランタイトル(キャッチコピー)で評価しているのは家族に乾杯的なアプローチ。

マーケティング的に分類すれば、そんな風に受け止めています。

ブラタモリ派?鶴瓶の家族に乾杯派?

鶴瓶の家族に乾杯は1995年から20年以上続く長寿番組なんですよね。田舎での人々のふれあいは時代が変わっても人気は不変なんだと思います。

今、マーケティングもその方向に進んでいます。

私が師事しているエクスペリエンスマーケティングもそう。


お客様はモノが欲しいのではなく
ハッピーな体験がしたい

この流れはまだまだ鉄板。番組人気も続くと思います。

一方で、ブラタモリ。私たちジオパーキアンなニッチな層を取り込んで人気が続くと思われます。

要はどっちが正しいとか間違っているかではなく、それぞれにファンがいて、共存しない場合があるのを知っておいた方が良いということです。

特にブラタモリは、国民皆に受け入れられているわけではなく、好きな人は好きだけど、興味のない人は全く興味のない番組であることは認識しておいた方が良いです。

この部分は万人受けする人情系番組である「鶴瓶の家族に乾杯」とは異なる点です。

ことのことは、マーケティング活動を行う上で、ターゲティング・セグメンテーション・ポジショニングを見定めるヒントになる事例です。

ブラタモリと鶴瓶の家族に乾杯の面白さの違い。考察してみることでマーケティング的な気づきが得られます。

コムサポートオフィス代表
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普段は民宿の親父、時々ダイビングインストラクターです。昭和42年生まれのアラフィフ。8年間のサラリーマン生活の後、実家の民宿を継ぐ。一時は1億あった借金を8室の小さな民宿で返済。田舎の小さな事業者は、お金をかけなくてもお客様に喜んでいただいてなおかつしっかりと利益のとれる商いをしないといけません。そのために役立つ情報を日々発信していきます。

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