お客様のカテゴリーでプランを考えてみる。
さらにそれをより狭く、具体的な体験にまで落とし込む。
より絞り込むことで、自分の好きなお客様だけが来てくださる、自分が接客していて楽しいお客様だけがいらっしゃる。
そんな仕事が楽しくなってしまうような流れも宿泊プランで作ることができちゃいます。
お客様との距離が近いプランもできる！！
おはようございます！普段は民宿＆ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク（@kasumi_kadoya）です。
プランタイトルのお話を続けています。
自分の宿に対して満足度の高いお客様に来ていただけるようにする。
ファミリー向け、カップル向けといった様に、ターゲティングしてカテゴライズするのはその方がお客様の反応率が上がるから、だけではありません。
自社の得意とするカテゴリーのお客様を増やすことで、よりお客様の満足度を高めることができ、かつ対応している私たち宿側も少ないストレスで楽しく接客しやすくなるという利点があります。
自分たちも楽しく仕事ができて、かつお客様の満足度も高い。それって理想ですが、自分たちが対応するのが得意、あるいは喋っていて楽しいお客様ばかりがいらして下されば、それに越したことはありません。
カテゴリーを絞ることで、自分の得意なお客様層だけに絞ることも可能です。
そんなプランタイトル。優秀なプランタイトルに対してキャッチコピー賞なるマイスター賞を受賞する制度を持つ旅行会社があります。それが楽天トラベルです。
私も過去5回マイスターは5回受賞
（キャッチコピーは2回）させて頂きました
ちなみになぜ楽天トラベルマイスターの受賞プランのお話をするのか。当たり前ですが、この賞を取ることがゴールではありません。たくさんの予約の入ってくるプランを作ることです。
但し、キャッチコピー賞を受賞するプランは、こういうプランにするとたくさん予約が入りますよ、という楽天トラベル内でのデータから算出されたその時代のトレンドでもあります。今、予約の入りやすいプランタイトルの傾向を見てとれます。しっかり分析して時流をつかむ努力をしなければなりません。
２０１６年の受賞作品
まずは去年の受賞作品を見てください。
楽天トラベルマイスター2016
キャッチコピー賞を受賞した6プラン
昨日お話ししたように「情景がイメージできる」プランばかりなことにお気づきいただけたでしょうか。
ああ、このプランは結婚する直前のカップルだな。子供が成人したばかりのご夫婦だな。女子会、お一人様の出張だな、ということがお分かりいただけると思います。「カップルプラン」「ファミリープラン」といったキーワードを使わなくても表現できています。
もちろん彼ら、彼女らがどんなハッピーな状況にあるかもイメージしていただける内容になっています。
受賞レベルにあるプランはさすが、プランタイトルを読んでいてワクワクするものばかりです。
誰がどんな体験をしてどんなハッピーを得ているか
が明確であること。
予約がたくさん入ってくるプランのタイトルの傾向がつかめると思います。
２０１７年の受賞作品
続いて、今年の受賞作品。４つしかありませんでした。この４つの共通点、更には昨年２０１６年との違いが何か分かりますか？
楽天トラベルマイスター2017
キャッチコピー賞受賞の4プラン
あくまで私の想像です。この４つ、全て宿のオーナーもしくはスタッフの体験談、しかもこれまでのように喜んでくださったお客様の体験談ではなくオーナーやスタッフ自身が自分が楽しい、と思った体験をそのままプランにし、同じ体験を面白い、やってみたいと思っているお客様に呼びかけたプランになっているということです。
プランタイトルから説明してみますね。
【利き酒付】全国のおんちゃん達が足げく通う☆
カウンター食で料理人と食談義、気ままにおんちゃん一人旅
今、孤高のグルメや深夜食堂といった一人飲み、一人晩御飯をフラッと食べに行く番組が流行っていますよね。
私もこれ、やりたい(笑)
きっとこれやりたい一人旅の方、多いと思います。それをプランタイトルにされた。
が、このプラン見たときに思ったのは、きっとこのプラン考えた人も一人飲みでのこういったスタイルが好きな人なんだろうなぁ〜ということ（笑）。
一人真田旅【ちょっと歴女な戦国女子プラン】
六文銭選べる特典★幸村も愛した別府の湯で戦国ロマンに浸る
このプラン作った人、間違いなく歴史好きな人。もしくは大河ドラマが大好きな人。伝わってきます(笑)。
【釣キチ三昧！】ぎょぎょぎょ！サイコーの穴場教えます★
釣竿レンタル＆調理無料◎戦利品×地酒で乾杯♪
もう、絶対釣り好きですよね。好きでないと「穴場」は教えられません！(笑)
私のSNSの宿オーナー友達にも釣りの写真しかタイムラインにあがってこない人が2人います(笑)
【怪魚ハンター釣りドカタ、世界を釣る！Thailand編】
怪魚ハント初体験でメコンオオナマズをキャッチ！
パタヤのフィッシングパーク、タックルレンタルと餌代で540バーツでこの興奮を味わえるとは、変態アングラーに超絶オススメです！ pic.twitter.com/pBDOGuHXU6— 釣りドカタ 佐藤 裕介 (@Usuke_surfside) 2017年5月22日
今回受賞された方も、好きなことがプランタイトルからにじみ出ているわけですね(笑)。
【絶賛育児中の若女将が教えるベビーマッサージ】主役は赤ちゃん☆
パパママは脇役でスキンシップ☆彡
若女将さんの体験がそのままプランになっていることは動かしがたい事実ですよね。しかも、自分が体験して良さを実感しているベビーマッサージを取り入れてらっしゃいます。
去年までとは異なり、今年の４つの受賞プランの共通点、よーくわかりますよね？
お客様のハッピーを探る＜自分のハッピーの共感者をお客様にする
自分事を商売にする、というのは今までタブーでした。
でも、自分が楽しいと思っていることだから自信を持ってお客様にもその楽しさをご紹介できるというのも事実です。
私たち宿業って、自分たちにとっては仕事でも、お客様は遊びにいらしているわけです。当たり前ですが、”楽しさ”がないところをお客様は訪れません。
自分が身をもって楽しさを実感していることをプラン化する。それによって共感されたお客様にお越しいただく。その方がファンになってもらいやすく、リピート化しやすい。
広く浅くではなく、狭く深く。
人口がどんどん減少し、日本人だけに対応した宿をこれからもしていくのであれば、幅広く新規顧客を集めようとするのではなく、共感して下さったお客様に年複数回お越しいただける工夫をする方が大切です。
自分の好きなことに共感して下さるお客様だけに絞り込んだプランを考えてみる。
最新の考え方です。
多分、楽天トラベルのITC（営業担当）も気づいてないことなんじゃないかなぁ・・・（笑）
えっ？？バラしちゃっていいの？？
こんなこと、分析すればわかることです。それよりも自分の”好き”を取り入れて自分の商売に落とし込むことが難しいのです。
来年、楽天トラベルマイスター受賞を目指している方、ぜひ意識してみてください。あ、繰り返しますが受賞がゴールではなく、こういったプランを作るとお客様が来て下さる可能性が高くなるということですよ〜
コムサポートオフィス代表
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