プロレス好きな人がマーケティングを学ぶ良書「棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか」書評

マーケティング

小学校時代、ミルマスカラスが好きでした。全日本プロレスのマスカラスブラーズvsザ・ファンクス、vsブッチャー・シークの試合が印象に残っています。その後はディック・マードック&アドリアン・アドニスやブリティッシュブルドックス(ダイナマイト・キッド&デービーボーイ・スミス)が好きでした。思えばタッグマッチが好きだったかも。

初代タイガーマスク世代なので、ダイナマイト・キッドがやっぱり好き。

最近ダイナマイトキッドの晩年の様子が発覚したとか。

筋肉増強剤と脳卒中によってボロボロの身体になり、現在はほぼ寝たきりの状態。そんなキッドに佐山サトル(初代タイガーマスク)からの熱いメッセージ。

これは涙なしには見られませんでした(>_<)

 

おはようございます!普段は民宿の親父、4月に入りこれからはダイビングショップのお仕事も。でもって、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

大学時代は新日本プロレス、全日本プロレス、UWFとたくさん観戦に行きました〜

自分の観戦した試合の中でのベストバウトは「藤波辰爾vs前田日明」かな。勿論、ブリティッシュブルドックスの試合もたくさん観ました。

って、そんな私の思い出話はもういいですよね。

社会人になってほとんど観に行かなくなっていました。

その間にプロレスは1試合の観客動員300人以下という状況になってなっていたようです。1998年にアントニオ猪木が引退してからは衰退の一途。特に新日本プロレスは人気レスラーがどんどん辞めていき、危機的状況だったようです。

プロレスからマーケティングを学ぶ!

そんな状況から新たなプロレス人気。新日本プロレス人気をどうやって立て直したか。このストーリーはもう、企業再生です。しかも、そのためにやったことが、小さな事業者がコツコツとやっているようなマーケティング手法。

そんな内容がしっかりと書かれた本を紹介します。


自己啓発本、マーケティング本
どちらの要素も持っています!!

文庫本も出ていて安価、なによりプロレスという一つの小さな業界、新日本プロレスという小さな事業者がどのようにして再生していったのか。業界を地方として置き換えてみても学びがあります。

 

この本を読んで私が刺さった部分を少しだけ紹介しますね。

棚橋弘至がブログを書く理由

まず、彼はテレビに出演したり、取材を受けた時に、プロレスを知ってもらおう、プロレスを好きになってもらおうとはしないそうです。まずは「棚橋弘至を知ってもらおう」と思うこと。自分に興味を持ってもらい、興味を持った人が訪れる場として「ブログ」を用意する。

棚橋弘至 オフィシャルブログ powered by Ameba
棚橋弘至さんのブログです。最近の記事は「オイシイ抹茶(画像あり)」です。

我々の世代はプロレスを知っています。金曜日は新日本プロレス。土曜日は全日本プロレスを午後8時からというゴールデンタイムにやっていたから。

でも、テレビ放送のない今の時代の若者は、プロレス自体を知らないそうです。なので、どんなにプロレスを説明してもそれで会場に足を運んでもらうのは難しい。”人”に興味を持ってもらうことから始めなければなりません。

プロレスではなく「棚橋弘至」を売り込む。その入り口として「ブログ」を用意しているのです。

棚橋弘至流ブログの書き方

彼は「試合結果についてはブログに書かない」と決めている。読みに来てくれた人が楽しんでくれることを書くことを心がけているそうです。

「今日一日、何も楽しいことがなかったという人は僕のブログを見てください。一日に一度笑えたら、すっきりして寝られると思うので。」僕は「何か面白いことはないかな?」と探しながら生きている人間なので、毎日ブログを更新することも全然苦ではない。ブログの記事には必ず楽しいことを一つは入れる。

この極意、すごくないですか?

一連の流れ、私がいつもブログについてここで書いていることですよね?

会社や商品じゃなく、まずは一個人である自分を知ってもらう。その為にSNSやブログを始める。そこにはビジネスのことは書かない。自分に興味を持ってもらうことに重点を置く。

誰もがプロレスを知らない事を自覚した上でのブログマーケティング実践者です。(実際は、Twitterもされています。)

 

コミュニケーション重視、Twitterの使い方も秀逸ですよね(笑)。

ちゃんとブログと異なった使い方をされている、SNSの達人です。

今回紹介したこの本。

 

 

ブログの書き方の部分だけ抽出して書きましたが、当然ながらこれだけで業績がV字回復したわけではありません。本の中ではもっと厳しい時にどんなことをしてきたか。その時にどんな考え方で日々過ごしてきたかも、マーケティング目線での気づきがたくさんあります。プロレスの部分を自分の商売に置き換えて読んでみると良い良書です。

また、身長や体重で秀でてない自分がどうすれば一流のレスラーになれるかを考えた思考法。どん底の際にどんな風な心の持ち方をしたか、無理にポジティブ思考することなく、すべてを受け入れた上で考え方を変える(相手や環境を変えようとするのではなく自分の考え方を変える)思考法など。

自己啓発本としても秀逸です。

読んで損のない本です!!

何より、1990年以降全くプロレスを観に行っていない、テレビで観たこともなかった私が面白く読めたのですから。更には今度新日本プロレス、約30年ぶりに観に行こうとも思いました。

プロレスのことはそんなに書いていないのにプロレスを久しぶりに観に行きたくなった。そういった意味でもすごい本です。

 

コムサポートオフィス代表
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