再度のオーナー確認を求められる件について | Googleビジネスプロフィール ヘルプコミュニティダイジェスト 2022年6月28日配信より  

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今回は2022年6月28日配信のGoogleビジネスプロフィール ヘルプコミュニティダイジェスト【気になる質問ピックアップ】で取り上げた、再度のオーナー確認について解説します。

最近、オーナー確認が完了しているビジネスなのに、いきなり、オーナー確認を求められるケースが急増しています。そのことについて解説します。

Googleビジネスプロフィールヘルプコミュ二ティダイジェスト2022年6月28日

2021年1月から、Google ビジネスプロフィール ヘルプコミュニティダイジェストというYouTubeチャンネルを開設しており、現在は月1回配信しています。これはGoogleビジネスプロフィールを広く知ってもらい、適正な運用をしていただくためのプロダクトエキスパートの活動です。

進行と配信をGoogle ビジネスプロフィール プラチナプロダクトエキスパートの今井ひろこが、解説はGoogle ビジネスプロフィール ダイヤモンド プロダクトエキスパートの永山卓也氏が行っています。

質問:オーナー再確認について

Googleビジネスプロフィールヘルプコミュ二ティダイジェスト2022年6月28日
 
オーナー再確認について

今まで普通にGoogleビジネスプロフィールを運用していたが、再度オーナー確認が必要と出てきてしまい、ビデオハングアウトでの確認方法かハガキがでてきてしまっています。
以前、電話で対応済みになるのですが、再度必要になるのでしょうか。
口コミの返信や投稿が表示されず困っています。
再度、オーナー確認必須になるのでしょうか。

 

最近急増している「再度のオーナー確認」

オーナー権限を取得てすぐに起こる事象

最近特に増えてるんですよね。オーナー確認が再度行われるというか、オーナー権限が剥奪されるという言い方で、数年前から事例としても上がってきていました。その頃のオーナー確認の再確認は結構レアなケースですし、停止されなかっただけよいという状況でした。

これは僕の私見ですが、以前はオーナー権限を持ってるGoogleアカウントが失効してしまったとか、何かしらでアカウント停止した場合や、他のプロジェクト、例えばYouTubeでアカウントが停止されて連鎖的にオーナー権限にも波及して何か影響を与えた為なのかなと。

ただ、今の状況とは全然異なっていて、多分、去年ぐらいからですが、オーナー権限を取得して数年後に起こっているよりは、最近登録した方にすごく起こりやすいものになっています。オーナー権限を取った数日後、下手すると1日後に起こる可能性が高い。

電話での認証を済ませた後に、電話番号を変更すると起こる?

電話で認証が取れた方ですよね。Googleからこの電話で認証取れますよということで、電話で認証を取りました。ですが認証を取ったその電話番号を、古い番号だから変えてしまえと情報を差し替えた可能性があると思います。

ひろこ
Hiroko Imai

例えば、早くオーナー確認を取りたいからと、自分のスマートフォンでオーナー確認を行って、自分の携帯番号でオーナー確認をしたとします。そしたら、お店の電話番号が自分の携帯番号になってしまい、お店の電話番号に書き換えたら、プロフィール停止ってことはありますか?

 

インターネットにその個人の電話番号が載ってないと、携帯番号での電話認証は取れないはずです。

インターネット上に少なくとも何かしら情報が上がってて、それをGoogleは見て、この電話番号はこの店舗の電話番号だとエビデンスというか証明が取れているから、この番号で電話承認できますよという仕組みです。ですので、根拠もない電話番号は基本的にオーナー確認の際に画面に表示されません。

一番多いのは、インターネットの情報がそもそも古くて、そこに載っていた電話番号でオーナー権限が取れますよとGoogle側が提示した可能性があります。オーナー確認後にフリーダイヤルを契約したから、市外局番を表示したくないとか、市外局番の方がオーナー確認時に表示されたので、市外局番で認証したけど、市外局番をフリーダイヤルに変えたいと編集するケースです。

ひろこ
Hiroko Imai

停止になっちゃうんですか?

基本的にGoogleは海外の企業なので、フリーダイヤルという概念は設計上存在しないんですよね。だから、0120の番号は市外局番の代替番号だと思われてなくて、違う番号を登録したと思われるんです。そうすると、「あなた方はその番号で認証を取ってるはずなのに、その番号を使わないのはどういうこと?」と、オーナーの証明が取れないので差し戻します、となるわけです。

認証方法に見合わない変更を行うと再度確認が必要?!

それらの認証の方法に見合わない何かしらの作業を行ったケースが結構多いのですが、でも今までは修正ができていました。

例えば、ハガキを申請した後にハガキ届きました。葉書届いたから、オーナー確認後に住所を別の住所に変更するということがまかり通っていました。自宅にいっぱい葉書を送らせて、自宅で登録をした後に住所を変更して、適当な場所へオーナーとして登録させる方法がまかり通っていました。

しかし、ハガキで申請かけた後に住所を動かしたりするのはあり得ないじゃないですか。ですので、それがあまりにもひどいと差し戻される可能性が出てきたという感じです。言ってしまう真っ当なものです。つまり、何かすぐ差し替えようとしたから問題になるだけで、そういうことしなかったらいいだけの話ですが、実はこのルール、ヘルプページに書いていません。

「停止」と「再確認」は意味が異なる

ひろこ
Hiroko Imai

停止と今回のオーナー再確認は意味が違うんですよね?

停止ではありません。停止は違反行為を行った場合ですが、これは明確な違反ではありません。住所や電話番号が間違ってました、というだけです。ただし、承認を取る理由がそこでビジネスをやっているかどうかの確認をすることなので、その確認が取れる情報がなくなったから、正しいかどうか本当にわからなくなったのでオーナー権限を取り直してくださいっていうだけなんです。停止の場合はプロフィールが停止されます。

オーナー権限を失うと、その時点でオーナー提供情報は消去される

ひろこ
Hiroko Imai

オーナー再確認ってなってしまったらクチコミの返信や投稿が表示されなくなる?

例えば今までオーナーがいて投稿とか編集を行っていたとします。オーナー権限が剥奪じゃなくても、自分からオーナー権限を破棄した場合も同じですが、基本的に誰もオーナーがいない状態になるとオーナー不在となって、今まで投稿した情報は残らないんです。

質問者のように「クチコミの返信や投稿が表示されず困ってます」って言うのは、表示されていないのではなく、消されているんです。

ひろこ
Hiroko Imai

この方がもし再度オーナー確認してOKになったら、クチコミの返信や自分が書いた投稿は返ってこないのですか?

返ってこないですよ。だって1回失われてるから。オーナー提供の情報は全て失われてます。オーナーがアップロードした情報、ビジネスの説明文、投稿、クチコミ返信、写真も基本的に削除されます。メインのオーナーがいなくなってるわけだから、オーナー権限を自分で破棄するのと同じ状況になってるわけです。

ひろこ
Hiroko Imai

それって大変・・・!

登録してすぐに再度認証ということになるので、出鼻くじかれたというパターンが多いです。ただ、すごく長年やってきててこのパターンになるのは、何か違う理由があるんじゃないかなと思います。

オーナー登録後、1週間以内のケースが大半

ひろこ
Hiroko Imai

急増していると仰ったのですが、大体はオーナー登録を一度されて、大体1ヶ月以内などですか?

1週間以内に起こってるケースはほぼ多いですね。ある程度落ち着く期間までは、多分1週間、2週間のレベルではないと思うのですが、修正かけるのはよくありません。

また、オーナー認証を取るときに、今の電話番号とは違う電話番号が表示されている場合には、電話によるオーナー確認を選択しない方がいいかもしれないです。

その他、新規店舗の登録だけど今は店舗が無いから、住所の登録をとりあえず本社にして葉書を受け取って、店舗がオープンしたら店舗に変更しよう、ということが今までは割とまかり通ってましたが、できなくなると思います。

今まで以上に登録情報に不備が無いか確認しよう!

ひろこ
Hiroko Imai

登録して出鼻挫かれるのは「え?!」となりますよね?

Googleとしてできれば説明してほしいと思います。現状ではまだ明確にこうですという、Googleからのアナウンスはないんですが。実際、海外の事例でもよく起こっているので、登録するときには、今まで以上に登録情報に不備がないかを確認しましょう。本当に増えてきていますので。

ひろこ
Hiroko Imai

特にコロナで一度お店閉めているところが再開する時などもそうですね。

停止になるパターンもある

新しく店舗をオープンしたんだけど、2日後に停止されましたっていうパターンもやっぱりあります。オーナー権限剥奪でなく停止されたってパターンです。このパターンの場合は情報に対しての不備というよりは、問題視される何かがあったと見なされる形なんですけど。

停止とオーナー再確認は、どちらがが重いかではなくて、取り扱いが変わってるというほうが正しいと思います。

2号店、3号店の登録で停止になるケースとは?

よくあるのが、2号店や3号店をオープンさせようという話になったときに、2号店、3号店の情報をホームページの方には全く記載させずに、ホームページのURLだけはこっちのホームページです、と貼り付けたりするとなります。

例えば皆さんのビジネスの2号店3号店オープンさせようと思って、2号店をそろそろオープンさせるから、開業前にとりあえず登録だけしておこうと、はがきによるオーナー確認をします。はがきが到着して、ホームページはまだ新しい情報を入れてないけど、とりあえずこれ載せておこうとホームページを掲載すると、そのホームページの情報は1号店の情報しかないわけです。

気をつけていただきたいのが、チェーン店で新しい店舗をオープンする時には、必ずオープン前のそのハガキ認証を取る段階までには、必ずホームページの方にその情報を入れておかないと、スパム判定として停止されますので、ホームページは気を付けて下さい。

このコーナーをYouTubeで確認したい方は

下記YouTubeチャンネルをご覧下さい。

(時間は「Googleビジネスプロフィール 気になる質問ピックアップ」に合わせています。)

▶参考ヘルプページ

Google でビジネス プロフィールを追加または登録する方法 https://support.google.com/business/answer/2911778?hl=ja

担当者紹介

■永山 卓也 /Takuya Nagayama

商工、観光分野のマーケティング支援をアナログ、デジタル両面から官民問わず行なっている。地方自治体や大学での公演から、小規模事業者の情報発信戦略やコンサルティング、マネジメント業まで幅広い「ローカルビジネス」の専門家。2020年度 観光庁 DMO外部専門人材。Google ビジネスプロフィール プロダクトエキスパート、Googleマップ ゴールドプロダクトエキスパート、Google 広告シルバープロダクトエキスパート。ごはんが好き。

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■今井 ひろこ /Hiroko Imai

地方の小規模な宿泊施設や店舗の集客コンサルタント。クチコミやお客様アンケートを活かして、Web・Googleマイビジネス・SNSなどのデジタルツール、チラシ等のアナログツールの活用をサポート。観光協会、商工団体の研修にも多数登壇。趣味はスキューバダイビングと地元の観光ガイド。夫は民宿を経営。Google ビジネスプロフィール プラチナプロダクトエキスパート。

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※GMBヘルプコミュニティダイジェストは非公式チャンネルですが、Googleよりスクリーンショットなど許可を得て使用しています。GoogleプロダクトエキスパートはGoogle Product Programにおいて認定されたユーザーです。

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