橋の架かった島、新幹線の駅、空港、高速道路のできたまちは衰退していく~藻谷浩介氏講演その2

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高速道路ができたり新幹線の駅ができたまちは例外なく衰退していっている。

あと、橋の架かった離島も同様。

これをストロー効果というそうです。


昨日に引き続き藻谷浩介氏講演より

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

九州も北海道も新幹線が通った。

それにより、都市部への流出が止まらなくなっているそうです。

観光客でもビジネスマンでも日帰りで行けてしまうようになった。

宿泊者を増やさないと経済効果は生まれない。

講演では具体的な離島や地方都市の名前を上げて人口減少が加速している事例をお話しいただきました。

離島に橋が架かると人口はどんどん減っていく

島で考えるのはわかりやすいです。

それまでは島内に様々な事業者がありました。

宿泊施設や飲食店があれば、そこが仕入れるスーパーや食品店、各種営繕の為のガス、水道、電気屋さんもあったわけです。

橋が架かると住民は橋の向こうにある都市部に買い物に行きます。すると、島内の経済循環が減るわけです。観光客が宿や飲食店に落としたお金を党島内で消費せずに島外で消費することになる。

島外の事業者がどんどん入ってきて、販売量の減った島内事業者はドンドン廃業して行く。すると人口は減っていく。島にあった学校も病院も橋が架かると同時に島外へ。やがてどんどん島外へと若者は出て行ってしまう・・・。

勿論、そうならないように努力している島もあり、そんな事例もお聞きしました。


イメージではなく、離島比較データで解説

高速道路のインターチェンジも同様

島の問題。他人事だと思いますか?これ、高速道路のインターチェンジが出来ても同じことが起こるのです。

いえ、起こっています。なぜならばまさに私の住んでいるところがそうだから。

私の住む集落の南側に佐津ICというのができました。

香美町香住区の佐津地区と香住地区を結ぶ自動車道です。

これにより、香住地区の方が豊岡方面へとても早く行くことができるようになりました。

が、海岸沿いにあった佐津、柴山地区の交通量が一気に減りました。

この道路ができたのは2005年、今から13年前のことです。


現在余部・浜坂の延伸し、最終的には
鳥取までつながる予定です

この13年の間に何が起こったか。

まず、佐津ICから佐津駅まで、旧国道だったところにあった喫茶店が2軒廃業しました。JAがやっていたスーパーもなくなりました。

私の住んでいる集落は元々スーパーも飲食店もありませんので大きな変化はありませんが、昨年末に2軒あるスナックのうちの1軒が廃業されました。

お隣柴山地区も比較的新しい中華料理屋さんが廃業され、先日お寿司屋さんも廃業されました。

後継者問題?身体を壊したから?様々な理由があろうかと思います。でも、お客さんがあれば、誰かが後を継いでやるはずです。その跡地に入って事業を継承する人はいません。

そうなんです。自分の地域に置き換えてみてもそれは同じことが起こっているのです。


私の宿の隣にある小学校の児童数
5年前60人いたのが今は半分以下の27名
Gaccomより

廃業する店が増えると学校の児童数が減り、その後病院がなくなります。

流れは同じです。

交通網の整備は是か非か

住んでいる人たちにとって橋がかかったり、自動車道ができる子とは有り難いことです。特に緊急時の医療機関への連絡道としての価値は非常に高いです。

ただ、現実問題として観光客にとって通過点となってしまう。今まで宿泊で来ていただいていたのが日帰りになってしまう(消費額が減ってしまう)。若者の流出(労働人口の流出)が加速してしまう等の問題があります。

インフラ整備によるメリットとはまさに

今だけ、金だけ、自分だけ

の発想で、未来の人口を減少させてしまう行為になります。

他にも新幹線や空港ができることで衰退して行っている事例もお話しいただきましたが、その全てが「ストロー効果」というものです。

新幹線や高速道路などの交通網の整備によって、それまで地域の拠点となっていた小都市が経路上の大都市の経済圏に取り込まれ、ヒト・モノ・カネがより求心力のある大都市に吸い取られる現象。

※コトバンク「ストロー効果」より

新幹線の場合の典型的な状況は、小都市の駅前がチェーン店系のお店ばかりになってしまい、売上も大都市資本の会社に持っていかれてしまうところにもあります。


田舎の人・モノ・カネが大都市へ吸い取られる

交通網が整備されることで地方は発展する。

未だそう考えている人の方が多いです。

もちろん、先述のような問題がわかった上で対策を講じ、整備していくのならば良いでしょう。

しかし、闇雲に「便利」「楽」になるためのインフラ整備は環境を変えることで失うものもあるということを自覚する必要があります。

自分の地方の人口減。原因は自分たちが作っているのかもしれません。

止められないこともあります。でもできることもあります。大切なのはそれを考えていくことです。


止められないこと・できること

昨日データにてお話した通り、田舎の方が働きながら子育てをする環境は整っているはずなのですから。

 

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ガク&ヒロコ

私たち夫婦は、兵庫県の日本海側・豊岡市を本拠地に、全国の小さなお宿やお店の集客問題の解決に取り組んでいるコンサルティング事務所「コムサポートオフィス」を運営しています。私たちが実践して培ったノウハウや日々の実践例を、この公式ブログでお伝えしています。なお、ブログネタは宿に限らず、一般の事業者向けのものも多いです。

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