私が宿の客室を禁煙にした理由~宿泊施設・飲食店の「禁煙」問題について

口コミ・お客様の声について

ご存知ですか?

明日5月31日は世界禁煙デーです。


厚生労働省Webサイトより

期 間:平成30年5月31日(木)から平成30年6月6日(水)まで

禁煙週間のテーマ

「2020年、受動喫煙のない社会を目指して~たばこの煙から子ども達をまもろう~」

(参考)WHO世界禁煙デーのテーマ: Tobacco Breaks Hearts -Choose health,not tobacco

こちらに伴い、私の宿もトイレ付客室を全室禁煙にしました。

小さな民宿でも禁煙室は必要か~トイレ付客室は全て禁煙の方向で進めていきます
我が香住地域でもまだ「禁煙室」の設定をしている民宿は少ないです。10室以下の宿だと管理が難しい、常連さん率の高い宿が多い...

 

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

喫煙をされる常連のお客様がいらっしゃるので、なかなか禁煙にはできない。

そういった宿泊施設、飲食店さんが多いと思います。

私自身もそうでした。

あの人が、この人が、という常連さんの顔が目に浮かび、より具体的であるほど禁煙には踏み切りづらいものです。

私が禁煙に踏み切った理由は2つあります。

一つはタバコの「副流煙」「受動喫煙」の問題が一般的になってきたこと。

もう一つは2割の喫煙者を擁護することが8割のタバコを吸わないお客様に対して配慮していない時代になったから、です。


事業者側としては判断の難しい問題です

「受動喫煙」の問題について

これまで語られることのなかったタバコの煙による害は、ここに来て急激に語られるようになりました。

(参考)すぐ禁煙.jpより


喫煙者への配慮がクレームを招く時代に

タバコの煙には、タバコを吸う人が直接吸い込む「主流煙」と、周囲の人が意図せず煙を吸ってしまう「副流煙」があります。

そこで衝撃の事実があります。

副流煙には、主流煙に比べてニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も含まれている。(先ほどの「すぐ禁煙.jpの表参照」)

「受動喫煙」とは、副流煙を自分の意思とは関係なく吸い込んでしまうこと。受動喫煙にさらされた人の方が様々な病気のリスクが高くなり、更には妊婦や赤ちゃんにも悪影響を及ぼします。

吸っている人の健康の問題ではなく、タバコの煙を吸わされた人の健康被害の方が強く問題視される時代になりました。

つまりこれを宿泊施設や飲食店に置き換えると

喫煙を放置することは、

お客様の健康を考えていない事業者

と言われてしまう時代になってきているのです。

どんなにオーガニックな野菜や自然食をPRしていても、喫煙が可能な時点で矛盾を生じてしまうのです。

世の中では「受動喫煙」の害の認知が広まってきている

現在の日本における喫煙率。約2割です。


ヘルスネットより(データは厚生労働省)

ちなみに喫煙者の反対用語は何でしょうか。禁煙者ではありません。

嫌煙者です。

副流煙には、主流煙に比べてニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も含まれている。

というデータを根拠に、タバコの害を認識し、タバコの煙の存在を否定する人達のことです。

厳密に言えば、この人達が喫煙者の2割よりも多いか少ないか、というところです。

でも、今後の禁煙の啓蒙活動、特に今回のような世界禁煙デーの取り組みなどで喫煙者は現象傾向に。嫌煙者は増加傾向に転じるでしょう。

実際、喫煙者の方でも

「館内は禁煙ですか?」

とか

「タバコはどこで吸えますか?」

と聞かれる方が増えてきました。

喫煙者のマナーも向上していることも実感しています。

残念ながら私の宿は禁煙と喫煙を分けられるほど部屋数が多くはありません。どちらか一方に振るしかない。であれば、社会的に多い方、というだけでなく、正しい方を選ぶことになります。

日本だけでなく、世界中が国を挙げて禁煙の方向に舵をとっているのですから。

告知は全力で行うこと

大切なのはお客様に「禁煙」を広く告知すること。

この場合、特にアナログアプローチが重要と考えています。ブログやネットに書いたからOKってものではありません。

私の場合、ニュースレターにお知らせとして書いて発送させて頂きました。


ニュースレターで禁煙室設置を告知

更にはお部屋にも。


各部屋に禁煙のアイコンも設置

目立つように予約サイトの宿紹介文にも。


宿紹介にも「禁煙」を明記

勿論、宿ブログにも書きました。

6月の頭に宿メルマガでも書く予定です。

出来る限りお客様が「知らなかった」とならないように。

この部分は、常連さんの多い宿、歴史の古い宿ほど全力でやっておかなければなりません。

最初のうちはクレームも起こるかもしれませんが、世の中の流れに合わせてしっかり舵を切っていきたいと思います。

宿泊施設の皆様。飲食店の皆様。禁煙にすべき、とは言いません。ただ、禁煙にしなければならないタイミングは必ずどこかで訪れます。

どのタイミングでするかを、自分の思考でしっかり考えてみましょうね。

 

コムサポートオフィス代表
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