大都会よりも地方の方が有利?!でも地方から疲弊している。スイスに学ぶ地方を救う3つの考え方

マーケティング

藻谷さんの講演最後に山田桂一郎先生とのトークセッションがありました。

現在、山田桂一郎先生が住んでらっしゃるスイスのツェルマットは人口わずか5800人のまち。ですが、地域経営がしっかりしています。ブルガーゲマインデと呼ばれる民間の自治運営団体は観光をメインに1年で60億円の売上があり、そのうち40億円を州政府に渡しているとのことです。そのお金が州から国におさめられているという・・・


この2人のトークセッションが面白い!!

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

日本の全く逆ですよね。

地方が国に補助金をもらうのが日本。地方が国にお金を与えるのがスイス。

いや、日本も”納税”という形で国に納めているのですが、そのおさめたお金の分配を巡ってすったもんだするのが自治体職員や政治家の仕事になっています。

まあ、どちらが良い悪いは別にして。

人口5800人の集落が40億円も州に渡すことが出来る、ということに注目しなければなりません。

なぜ、スイスの村で出来て、日本の市町村ではできないのでしょうか。

日本の市町村でも真似られる部分はあるのでしょうか。

今回の藻谷さんの講演ではそういったお話はありませんでしたが、懇親会やこれまでの学びを総括して今すぐ考えなければならないことを観光に絡めて3つだけお話したいと思います。


今回懇親会を行った和歌山市内居酒屋”三代目”

1)地域の食材にこだわっているか~地域内循環を考える

まず、今すぐにでも考えないといけないことは、地域が”どれだけ地消地産の観光ができているか”。

平たく言うと、旅館や食堂は、地域の食材を地域の食べ方で積極的に出していますか?

ということ。

山奥の温泉旅館がマグロのお刺身を出している、というような団体旅行の感性ではいけない。

地域の食材にこだわる、ということにも絡んできますが、仕入れや様々な観光に関わる出費を地元でまかなうことにどれだけこだわることができるか。

域内調達率を高めて波及効果を生む

という考え方です。

ちなみに、今回利用させて頂いた居酒屋「三代目」さんのメニュー。

地域でしか食べられない食材が数多くありました。


太刀魚の炙り刺し


ヒロメのしゃぶしゃぶ

など。あ、写真はこれしか撮っていませんでしたf^^;

あ、去年の9月に食べたクジラの竜田揚げ。


和歌山はクジラ、名物ですよね

地域の食材を地域で仕入れます。

2)地産地消ではなく地消地産

高額なものほど地元で消費されなければならない、という考え方。

例えば、「地産地消」とは「地元で生産したものを地元で消費する」という考え方。このパターンでよくあるのは、「余ったものや外部で売れなかったものを地元で何とか消費してもらう」B級品をお得に安くで得られるのが地元、という考え方です。

それと異なり、「地消地産」とは旅行者が切望するような高付加価値の商品は地域内でしか生産・販売していない、という考え方です。旅行の目的地として選ばれるためには、当地でなければ入手できない、体験できない商品やサービスを作っておくこと。

日本人は地産外消と言われる、田舎のものを都会で高く売る、という構造になっています。でも、本当によいものは現地に行かないと手に入らないよ、となることで、地域の付加価値を高めていくのです。

ちなみに今回の居酒屋「三代目」さんは地ビールも製造されています。


和歌山麦酒醸造所三代目より写真を拝借

現在、ホップも自家栽培による県内生産を目指しておられるとか。近い将来原料から全て100%和歌山産地ビールになるそうです。

3)安売りはしない

地方ほど高付加価値なものが手に入る。と同時に、それを安売りはしない。

繰り返しますが、日本は都会ほど高い、地方ほど安い、という感覚が根強い。

それは高級品は都会に出荷され、B級品は地方で消費されるから。だから「B級グルメ」なんて言葉や安価などんぶり中心の「地域グルメ」なんてものが推進される。

安売りのキャンペーンを仕掛け、都会の広告会社ばかりが儲かり、地方の現場のお店や宿は疲弊していく。

閑散期は安売り。それが日本の常識。スイスでは閑散期こそ常連さん対象に高価格帯で手厚くおもてなしするプランを作る。お客様が少人数な時ほどしっかり利益がとれる仕組みにする。

いかがでしょう。

3つとも今の日本と全く逆の発想です。

日本ではできない、と思われるかもしれません。

でもこれって全て仕組みの問題なので「できない」のではなく「やらない」だけなんですよね。

「但馬牛」と「松葉ガニ」という2大A級グルメを持つ但馬ならば、できるはずです。

ちなみに、今回紹介させて頂いた「三代目」のオーナーさんは、山田桂一郎先生の観光塾の塾生さんです。


私の直ぐ後ろ、左端の方がオーナー吉田さんです!

地域性や業種によってやれることは異なるかもしれません。3つのうち全てが出来なくてもどれか一つでも。

観光事業者が地消地産を意識するだけでも変わってきますよね。

地域と自分の商売をどちらも発展させるためにどうすればよいか。

私も自分にできることから「リーンスタートアップ」でやっていきたいと思います。

※本日のブログは藻谷さん、山田先生の発言と私の考えが文章にした段階でちゃんぽんになっています。また、酒席での会話をまとめたものですので、あくまで考え方の一つとして捉えて下さい。話の大筋は間違っていませんが、どの意見を誰が言ったと断言できるほど記憶が明確ではない話である旨は差し引いてお読みいただけましたら幸いです。

コムサポートブログを書いている人
ガク&ヒロコ

私たち夫婦は、兵庫県の日本海側・豊岡市を本拠地に、全国の小さなお宿やお店の集客問題の解決に取り組んでいるコンサルティング事務所「コムサポートオフィス」を運営しています。私たちが実践して培ったノウハウや日々の実践例を、この公式ブログでお伝えしています。なお、ブログネタは宿に限らず、一般の事業者向けのものも多いです。

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