ピンチがチャンスになるということ

マーケティング

私は15歳まで城崎温泉に住んでいました。

出身地は現豊岡市、城崎温泉になります。

昨日登壇させて頂いた講演。聴講して下さる方は全国から集まって来られていると聞きました。

なので、最初の自己紹介で


城崎温泉を全国区にしたニュース

というスライドを入れさせていただきました。

ネガティブなニュースを笑いにかえさせて頂いています(笑)。

 

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

最近、良くないことが起こっても

「これは何を気づかせてくれるチャンスなんだろうか?」

と、考える習慣ができてきたように思います。

 

『チャンスはいつも ピンチのフリをしてやってくる』

地域の人の多くが理解し、一般化して紹介できる事例がありましたので紹介したいと思います。

いや、ホント、ピンチってチャンスです。

ピンチと思った人はそれでダメになっちゃうし、チャンスと思った人はそれをきっかけに飛躍することができます。

但馬牛は格下じゃない!

ビックリするようなキャッチコピーです。

先日の神戸新聞です。


神戸新聞LINEニュースより

ニュースの内容は以下のようなお話。

神戸新聞NEXT|総合|但馬牛「格下印象」に怒り 神戸ビーフと偽装提供で
 全国農業協同組合連合会兵庫県本部(JA全農兵庫)が、神戸・三宮の直営レストラン「神戸プレジール本店」で、「神戸ビーフフィレ肉」を注文した客の一部に、価格の安い

但馬牛「格下印象」に怒り 神戸ビーフと偽装提供で

全国農業協同組合連合会兵庫県本部(JA全農兵庫)が、神戸・三宮の直営レストラン「神戸プレジール本店」で、「神戸ビーフフィレ肉」を注文した客の一部に、価格の安い「但馬牛(ぎゅう)フィレ肉」を提供していた問題で、但馬牛(うし)の原産地、但馬の畜産関係者から怒りや戸惑いの声が上がっている。偽装への憤慨はもちろんだが、目立つのは「消費者に但馬牛(ぎゅう)が神戸ビーフより味が劣るという印象を持たれる」という危惧だ。JAたじま(豊岡市)などはJA全農兵庫に抗議文を送付し、信頼回復を求めている。(黒川裕生)

以下略

JAたじまがJA全農兵庫に抗議文を提出したということ。

ザックリ言ってしまうと、

但馬牛のうち、一定の肉質等級や歩留り等級をクリアしたものを神戸ビーフと言います。

まあ、但馬牛の中でランク付けをして上位のお肉が神戸ビーフなわけです。

なので格付けで言えば、但馬牛よりも神戸ビーフの方が上ですし、値段も高い。

但し、ややこしいのが、神戸ビーフは但馬牛の一部なわけです。神戸ビーフを但馬牛と言う名称で販売しても良い。


香美町で肥育されている神戸ビーフクラス
の但馬牛「但馬玄(たじまぐろ)」

事実、私たちの地域(兵庫県北部の但馬地域)には、神戸ビーフ相当のお肉を但馬牛とうたって販売されているお店もあるわけです。

そもそも但馬牛や神戸ビーフは兵庫県で定められた名称。なので、県外に高くで売りたい場合は「神戸ビーフ」と名乗った方が得。「神戸ビーフランクの但馬牛」なんてややこしい言い方はしないわけなのですが、地域の特産品になれば話は別です。

但馬地方で生まれ、但馬地域で育ち、但馬地域でお肉にされたのであれば、ランクが神戸ビーフであっても、観光客の皆さんには「但馬牛」としてお出ししたい。


城崎温泉で神戸ビーフクラスの但馬牛を
但馬牛として出されている
但馬牛いろりダイニング三國さん


但馬牛いろりダイニング三國さんの向かい
にあり、「但馬玄(たじまぐろ)」を販売
している「牛匠上田」さん

地方にお越しいただいたのだから地方のモノを食べてもらいたい。最高ランクの但馬牛(すなわち神戸ビーフ)を出しているのに「但馬牛=格下」扱いされてしまうと営業妨害、風評被害になってしまうわけです。

今回の抗議文の意図、神戸新聞の記事の全容はそんな感じです。

神戸新聞NEXT|総合|但馬牛「格下印象」に怒り 神戸ビーフと偽装提供で
 全国農業協同組合連合会兵庫県本部(JA全農兵庫)が、神戸・三宮の直営レストラン「神戸プレジール本店」で、「神戸ビーフフィレ肉」を注文した客の一部に、価格の安い

霜降りのお肉と赤身のお肉

ただ、近年ではまた違った考え方もあります。霜降りのお肉の方がランクは上。値段も高い。これは事実です。しかし、「霜降り=脂分が多い」のを嫌い、赤身のお肉、すなわち脂ではなくお肉本来の味を好む流れも出てきています。

放牧のような自然な環境で育てられた牛ほど赤身が多い肉質になりますので、牛肉本来の味とも言えますし、弾力があり食べごたえのあるお肉になります。

但馬牛はあらゆるブランド牛の素牛となっている肉質に対して評価の高い牛です。その但馬牛で神戸ビーフのランクに満たないお肉は、逆を言えば、霜降り部分である脂を押さえ、赤身で肉本来の味を楽しめるお肉、とも言えます。


但馬では子牛を育てている牛舎が多く
お肉になる親牛になるまで育てている
牛の数自体は少なく貴重

神戸ビーフではなく、但馬牛であることにこだわった考え方、売り方もできるのです。

情報量過多の時代、取り上げてもらえたことが価値

今回は但馬牛にとって、ネガティブな事件でした。

でも、神戸ビーフは知っていても但馬牛を知らない人は全国的に言えばまだまだ多い。

例えば、私の宿に追加料理でステーキを注文される電話を頂くことが多いのですが、「但馬牛」のことを「たじま牛」ではなく「たんば牛」と言われる方が3件に1件ぐらいはあります。

「丹波(たんば)」という地名が有名なので、かえってその言葉が出てきてしまうのかもしれませんが・・・


『但馬肉」ただし、「馬肉」と呼ばないで

そうなんです。まだまだ但馬牛はマイナーなんです。

情報過多で、いくらPRしても伝わりにくくなった今の時代、今回の報道で、神戸ビーフが但馬牛であることを知ってもらった人が増えたのであれば、それは一つの好材料なんじゃないかと思います。

悪く言えば炎上マーケティングなのかもしれませんが(笑)、被害にあうことで知ってもらう、そこから丁寧に説明していくことで但馬牛のネームバリューを高めていっても良いのではないかと思うのです。

神戸市内で肥育されている神戸牛(こうべうし)は存在しません。

全て、神戸ビーフは但馬牛である。

そこから更に

神戸ビーフは但馬牛の上位ランク、でも

神戸ビーフランクでも但馬牛と名乗っている場合もある

但馬牛の方が脂ではなくお肉本来の味を楽しめる

といった切り口でPRできれば面白いんじゃないか。

まさにピンチはチャンス、今回のネガティブな事件をどれだけプラスのPRに変えられるかではないかと思います。

 

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