元リクルート・現有田市観光産業アドバイザー檜垣敏さんの「観光ガイド」論が面白かった

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ネット講演のお話は全てアウトプットさせていただきました。4日間の講演の中でリアル講演もありました。弟子屈町地域おこし協力隊の炭田晃希さん。近年じゃばらで有名になった北山村の荒井恵理さん等20代の方の発表もありました。

自分の故郷を離れ、新しい場所、しかもそこはいわゆる”過疎”と呼ばれている数千人、数百人の人口のまち。

そんな地で様々な発見をしている若者の話を聞くのは元気が出ます。


弟子屈の炭田さん


北山村の荒井さん

荒井さんについてはこちらのコラムが詳しいです。

「就職先は450人の村。新卒で北山村へ移住するまでの、筏下りのような学生生活」和歌山県北山村/新卒×移住/前編

「就職先は450人の村。新卒で北山村へ移住するまでの、筏下りのような学生生活」和歌山県北山村/新卒×移住/後編

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

あと、リアル講演を行ったのは私たち夫婦ともう一人。元リクルートで現在、有田市観光産業アドバイザーの檜垣敏さんでした。

元じゃらんの方ですので、じゃらん的な地域づくりのお話もあったのですが、檜垣さん自身の考える「観光ガイド論」がとても分かりやすくて的を射た内容だったので紹介させて頂きたいと思います。

三重県鳥羽市「漁師町の島ランチ」ツアーのお話

檜垣さん自身が手掛けた数々の仕掛け。現在有田市でやっていることや、その前に大津で行った話などもありましたが、私が一番興味深く聞いたのは鳥羽の海島遊民くらぶ「船で行く!漁師町の島ランチ」ツアーにプライベートで参加された時のお話でした。


「船で行く!漁師町の島ランチ」ツアー

船に乗って島の食堂でランチを食べる。

その為だけに一人6千円を支払う。

普通に考えると高いですよね。

でも、このツアー大人気だそうで、なぜ人気なのかの秘密が知りたくて参加されたそうです。

檜垣さんはリクルートの中でも観光部門(じゃらん)にいたのはわずか2年ほど。その後2年大津市に出向し観光アドバイザー。それまでは10年近く「ケイコとマナブ」のスクール情報誌部門にいらしたそうです。


檜垣さんのプロフィール

そのため、「学ぶ」ことの重要性をとても重視されていて、

自己投資こそもっとも価値のあることで、投資したことは必ず何かの形で帰ってくる

というポリシーを持ってらっしゃいます。

なので、面白い、人気理由を知りたい、と思ったら身銭を切って体験することにしているそうです。

じゃらんで九州地区を担当していた時には、雑誌でおススメしたルートで行動している観光客がどの程度いるか、家族で実際に全く同じルートをたどって出会った観光客をリサーチしたり、ハワイに家族旅行に行った際には現地で評判の良い高額現地オプショナルツアーに申し込んだり。

今回紹介していただいた「船で行く!漁師町の島ランチ」ツアーからも非常に参考になる気づきをお話しして頂きました。

このツアーはガイド付きツアー。


こちらのガイドの方が
とても面白かったのだとか

まず、風景や歴史的な遺跡の話ではなく、地域のライフスタイルのお話(特にこの地域には「寝屋子制度」という独特の制度がある)を説明していただけたこと。

更には島で行き交う人たちと声を掛け合い、時には島民にお話を伺ったりする。


ガイドが地域住民との橋渡しになる

ガイドブックに書いてあるような名勝史跡ではなく、

何気ない場所や文化・風習、その土地ならではのライフスタイルが価値、観光商品になる

ということ。

つまり、お客様がプロガイド付のツアーに参加する価値は

◎ガイドブックに載っていない地域ならではのライフスタイルを教えてもらえる

◎ガイドさんを通して地域住民と交流ができる

ことにあるのです。


プロガイドの役割・価値

プロガイドとボランティアガイドの違い

プロガイドとボランティアガイドの違い。教育情報誌の世界に長くいらっしゃった檜垣さんならではの切り口がとても的を射ていたので紹介しますね。

ボランティアガイドは無料、あるいは安価で行いますので、お客様側からのフィードバックの場が少ないです。聞き手の意見を聞く場がありません。これは学ぶ機会の創出がない、結果レベルアップしないということ。


ボランティアガイドの問題点を
「教育」の角度からバッサリ(笑)

プロガイドは学んだ知識や情報をどう伝えればお客様がお金を支払って下さる価値に変換されるかを徹底的に考える。

作ったプランやツアーに対して値段を決めるのではなく、「1万円もらえるツアーにするのはどうすればよいか」を考える。

あと、大津市、有田市の観光行政に関わってきて

行政はお金を稼ぐ事は出来ない。

なので、行政がお金をかける部分は人材育成である。

行政の予算は広告ではなく人を育てることに使うことで、地域をよくするきっかけになる

というお話を最後の質疑応答でされていました。

いやぁ~面白いです!!

リクルートという広告会社にいらした方が「広告」ではなく「人材育成」にお金をかけるべき、と言われたのには私、違った意味でも感動しました(笑)。


ガイド業が仕事として成り立てば
若者が戻ってくる可能性がある!!

「観光ガイド」でお金をもらえるレベルに価値を高める、という内容でも、Satoyama Experienceの山田拓さんのお話に匹敵する濃いお話でした。


檜垣さん、ありがとうございました!!

以上、4日間で頭がパンクしそうなぐらいたくさんのお話をうかがいました。これらのお話を総括し、私なりに思ったことを明日、まとめて発表してみたいと思います。

いよいよ明日、「観光ガイド論」最終回ということで私なりにまとめた意見を発表します!!

コムサポートオフィス代表
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普段は民宿の親父、時々ダイビングインストラクターです。昭和42年生まれのアラフィフ。8年間のサラリーマン生活の後、実家の民宿を継ぐ。一時は1億あった借金を8室の小さな民宿で返済。田舎の小さな事業者は、お金をかけなくてもお客様に喜んでいただいてなおかつしっかりと利益のとれる商いをしないといけません。そのために役立つ情報を日々発信していきます。

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