豊岡市「文化芸術による地方創生・小さな世界都市の実現」平田オリザさんの講演会へ行ってきました

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8月の週末と言えば繁忙期ですが、最後の日曜日の午後、どうしても聞きたい講演会があり、午前中でお仕事を切り上げ、JRで豊岡まで行ってきました!!


JRで豊岡までお出かけ♪

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

さて、今回参加した講演会は豊岡市が主催するこちらの講演。


文化芸術による小さな世界都市の実現

特に私が最も聞きたかったのは最初にある劇作家で演出家平田オリザさんの講演。

現在、豊岡市の芸術文化参与でもあります。講演の題目は以下。

「文化芸術による地方創生」

平田オリザさんの講演テーマは「芸術文化を通しての地方創生」。地方創生とは一言で言えば地方の人口減少対策です。それがなぜ文化芸術なのか。

オリザさんのお話で面白かったこと。

スキー人口はピーク時に比べて1千万人減っているそうです。なぜか。若者の人口が減ったから。これが一番の理由。(スキーの部分を他のレジャー産業に置き換えても同じです)

でも、これを若者の人口が減ったのはスキー人口が減ったからだ、と考えてみる。この発想、面白いです!!いや、発想は面白いけど現実は非常に面白くない。そう、この「面白い」がキーワード。

その地方が面白くないから若者の流出が止まらないのです。

よく田舎は「働く場所がないから」というのを理由に若者が都会から帰ってこないと言われています。実は働くところはいくらでもある。もっと言えば、働き方を柔軟に考えれば自分にあった働き方もできる。例えば、副業を可能にして皆が2つの職業を持つこと。例えば、実家の農業を手伝うのとWebデザイナーの仕事を掛け持ちするとか。

仕事に関してはやり方次第で困ることはないのに若者が帰ってこないのは都会ほど面白くないから。じゃあ、面白くする方法を考えよう。

そのアイデアとして豊岡市は「文化芸術」を活用しようというわけです。特に若者、子供達が芸術、文化に触れる機会を増やす。演劇を通してコミュニケーション能力を高める。

といった内容が基調講演の40分でのお話でした。

パネルディスカッションを通してわかってきたこと

神戸大学の藤野一夫先生、大学生のスタディツアー報告の後にパネルディスカッションがありました。


パネルディスカッションには中貝市長も参加

まず、冒頭に中貝市長より、人口減少を止めるのではなくいかに緩やかにしていくかという現状の説明。

豊岡市では18歳人口が大学進学や就職で一気に8割減るそうです。20代になってそのうち帰ってくるのが2割。ということは、この差分は減っていくしかない。これを少しでも帰ってきてもらえるようにする。あるいは出て行かないようにするには、という前提でお話をされました。

その内容がワクワク刺激的なもの。

豊岡市はコウノトリの野生復帰にもあるようにあるニッチな一点で世界に誇れるまちづくりを進めています。そのコンセプトが小さな世界都市。

そのための具体席な施策が「芸術文化」なのですが、海外では進められているが日本ではまだ馴染みのない文化観光政策にも力を入れて行きたいということ。その拠点となるのが外国人観光客が急増中で国際アートセンターの実績も積みつつある城崎温泉。

そして、数年後のシナリオがすごい。芸術祭を開催すること。芸術大学を誘致すること。この2つの重大発表がありました。

例えばフランスに「カンヌ」という町があります。人口7万人、8万人の豊岡市よりも小さなまち。でも「カンヌ国際映画祭」が開催される場所として世界的に有名。城崎、豊岡という地名はヨーロッパでのパフォーミングアートの世界では既に有名になりつつあるそうです。豊岡市で芸術祭を行い、日本でではなく世界で認められた都市を目指す。まさに小さな世界都市戦略です。

と同時に、芸術大学も設置し、日本ではまだまだ少ないアートマネージャーの養成や文化観光学の研究。大学設置によって18歳人口の奪われるまちから奪うまちへの転換も図る。この計画は既に県に打診済み。

実現の可否や賛否はともかくとしてこういったシナリオが描けていること自体がすごくないですか?平田オリザさんも大学ができれば豊岡に移住してくるようなことを言われていました(笑)。

そもそも地方創生とは?

そもそも、地方創生とは「人口減少対策を地方がそれぞれ考えなさい。面白いアイデアを出してきたところに予算を振り分けるよ」と今の政府が言っている、と私は解釈しています。

なので、豊岡市はその柱として「文化芸術」を持ってきたわけです。うまくいくいかない、賛成、反対、豊岡市民の中でも色々な意見はあろうかと思います。が、今の時点で国や県に対してそういった具体的なオリジナリティのある提案ができる状態にあることがすごいことだと私は思います。

さらに言えば、豊岡市ならば無理な気がしません。今回の提案よりももっと困難であったはずの「コウノトリの野生復帰」を実現させたまちですから。全く違う分野、それとこれとは別、という人もあるかもしれませんが、それを実現させる行動力のあるまちならばできてしまうと思っています。

若い世代に地域の誇りを持たせることが若者流出、人口減少を食い止める。何よりIターン、Uターンを促すことも期待できる。

いやぁ〜この手のシンポジウムに参加すると、ネガティブな経過報告で終わったり、具体案が示されないままなんとなーく頑張りましょうになってしまったりするものですが、ワクワクなお話を聞いて会場を後にすることができました。

今回のお話のベースになっている本が以下の書籍。


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普段は民宿の親父、時々ダイビングインストラクターです。昭和42年生まれのアラフィフ。8年間のサラリーマン生活の後、実家の民宿を継ぐ。一時は1億あった借金を8室の小さな民宿で返済。田舎の小さな事業者は、お金をかけなくてもお客様に喜んでいただいてなおかつしっかりと利益のとれる商いをしないといけません。そのために役立つ情報を日々発信していきます。

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