宿泊予約サイト・OTAの未来図を読み解く・後編~宿泊予約サイトは20年後存在しない?

エクスマ

5年前に今の状況を予想できた人は誰もいない。ということは、5年後の未来を予想できる人も誰もいない。

今やっている仕事の多くがなくなる。AIにとって代われる仕事は全て自動で行われるようになる。


「海外旅行でも言葉が通じる」
時代ももう数年後にはやってくる

 

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

皆さんは自分の業界の未来がどうなっているかを想像したことはありますか?

想像しても当たらないかもしれません。でも、「当たらない」というのは自分が思っているよりも更に進んだ進化を遂げた場合かもしれません。想像できるレベルのことは簡単に実現していて、それ以上の事が起こっていると私は予想します。

ここ1年ほどのエクスマセミナーで繰り返し参加していて気づいたのは、人類の進化、劇的な変化で自分の生活や仕事がどのように変わるかを考えてみるということ。


AIやロボットが進化し、「みんなと同じ」
ではなく個性が求められる


自分たちの業界の「常識」って何??

今の宿泊予約サイトによる集客は常識か?

自分たちの業界に置き換えて考えてみます。ここでは特に「集客」というものにフォーカスします。

20年前、予約サイトで集客するという発想はありませんでした。いや、予約サイトというもの自体が存在していなかった。

それまで旅行者はどうやって宿泊先を見つけて来ていたか。旅行会社で宿を紹介してもらうか、雑誌、ガイドブックに掲載されている宿を選ぶ。あるいは行きたい地域の観光案内所に問い合わせをして宿を紹介してもらう。

私が28年前、アメリカ・カルフォルニア州を自転車で旅行した際は当日飛び込み、その日の夕方になったら道路沿いのモーテルで直接空室がないかを聞いていました。道路地図は持っていましたが、どこに宿泊施設があるかは「大きな町に行けばあるだろう」ぐらいの感覚しかなかった。


アメリカ自転車旅・大学卒業旅行にて。毛がフサフサ!

今ならば、予約サイト(OTA)やクチコミサイト(トリップアドバイザー)で検索すれば簡単にみつけられます。

インターネット創成期を思い出してみよう

1998年、私はすぐに宿のホームページを作りました。ビックリするぐらいにたくさんの予約が入りだしました。そりゃそうです。当時まだホームページを作って集客している宿なんてなかったのですから。

それまでは旅行会社に15%前後の手数料を支払って送客してもらうのが通常でした。昨日の手数料のお話を思い出して下さい。当時の旅行会社に支払っている金額と今予約サイトに支払っている手数料が同じぐらいになってきました。

当時、もうこれ以上の手数料を支払うようであれば、旅行会社との取引はやっていけない、と思っていた時にインターネットという新たなツールが誕生したのです。

2002年ぐらいまでの4年間でしょうか。手数料も何も要らずに集客できる時代がありました。

予約サイトの登場とともに自社サイト予約がとても入りずらくなっていきました。それでも、当時6~8%という送客手数料は、旅行会社の半分以下ということで、素晴らしい仕組みができたと思ったものです。

でもそれも消費税が3→5→8%と上がっていくのと同様、手数料負担もどんどん増えていったのです。これが15%を越えれば過渡期。次の仕組みが出てくる、と私は思っています。

スマートフォンの登場

ここからは国内予約サイト(じゃらんネットや楽天トラベル等)に限ってのお話です。

スマートフォンの登場は流れを大きく変えました。まず、お客様が細かい説明を読まなくなった。例えばじゃらんネット。販促パックでツールを有料購入しているわけですが、スマートフォンでじゃらんネットにアクセスしたお客様にとって、販促パックのメリットは出せない。

各種のバナー広告。スマートフォンの小さな画面ではメリットがなくなってしまいました。そもそもスマートフォンの場合はパソコンと異なり、お客様は最短で目的の情報を得ようとします。広告がある時点でそのサイト自体が使ってもらえない。

そして、トドメともいえることがスマートフォンは「電話」でもあるので、その場でタップしてすぐに電話予約できるようになってしまったのです。

予約フォームから必ず予約を入れないといけないため、スマートフォンの登場は予約サイトからの予約を煩わしいものにしてしまいました。

そうなんです。国内予約サイトにとって一番の競合は、スマートフォンによる直予約になったのです。

ここで、スマートフォン対策をしっかりとした宿と、予約サイトに依存しきってしまった宿との2つにはっきりと分かれてしまいました。

予約サイトの手数料が上がる度に

直接予約をもっと頑張らないと

という声を同業者さんから聞きます。

直接予約に力を入れる第一歩はスマートフォン対応だと私は考えています。

続いてSNS。情報源が見ず知らずの人から親しい友達に変わってきています。CMは信じないけど、自分のことをよくわかってくれている友達の情報なら信用する時代です。

ということは、スマートフォン対応の次に頑張らないといけないのはSNS。

とまぁ、ここまでならば普通に考えつきますよね。

大切なのはこの先がどうなるかです。

私が想像する近未来像~広告という概念がなくなる

さて、ここからが本番です。私が想像する近未来像。まず、「広告」という概念がなくなると思います。商品が出て、その良さをPRするために広告を打つことはドンドン難しくなっていく。

人はコマーシャルよりも友達からの情報を信用する。「〇〇さんだったら、こういうの好きだよね」ってわかってくれている人の情報だから。

そこで活躍するのがSNSからのデータ。SNSにはその人の趣味嗜好性、どんな友達がいて、普段どんな会話をしてどんなところへ行っているか。どんなモノ、場所に「いいね!」としているかのビッグデータが集まっています。

AIがそれを解析し、その人にもっともふさわしい提案をしてくれる。

広告はその人が本当に欲しいだろうな、と思うものしか表示されない。

なぜなら、情報は寄り道なく一直線に欲しい情報に向かっていくことがAIの理想とされてくるはずだから。

予約サイトやポータルサイトはいらなくなる

人は「選ぶ」ということにストレスを感じています。選んだ後もその選択が正しかったかがわからない。

それを判断する基準として、SNSがビッグデータ化していくのではないかと思っています。

例えば、普段どこにチェックインし、誰と会っているかは今でも既にSNSで把握されています。仮に当人が発信していなくても仲の良い友達の嗜好性を考慮することができます。

誰々とこの日程でどこどこへ行きたい

と言えば、その人の嗜好性を考慮してAIが判断してくれるわけです。

OTAやポータルサイトは自分にとっての条件を入れて絞っていくやり方です。

あくまでそれは予算や設備、料理内容等の物理的条件のみ。

趣味嗜好は考慮されません。

では、そのシステムを誰が構築するのか。今の時点ではGoogleやAmazon。SNSの事業者が何らかの進化を遂げるかもしれません。

構築された仕組みでGoogleやAmazonが旅行サイトを行う、とか広告収入を稼ぐ、というやり方だと今の発想。

私はズバリ、音声認識で自分の今やりたいこと、行きたいところを言えば、SNS等のビッグデータから解析したベストなモノやサービスをAIが判断してくれるアプリが登場するのではないかと思っています。

その際、予約サイトやポータルサイトは不要です。ダイレクトで希望のお店や宿が紹介されます。

予約サイトの価値は「選べる」ということ。選ばずにダイレクトでベストな選択をしてもらえるのであれば、予約サイトはいりません。お客様も手数料分安くしてもらうかサービスしてもらえた方が良いです。

そうなると、宿の場合は宣伝したり発信したりするよりも、いらしたお客様がいかに話題にして下さるか。チェックインしてもらうかが大切になってきます。

宣伝広告で知ってもらう時代から話題に取り上げられることで広がっていく時代へ。しかもそれがビッグデータとして数値判断される時代になってくる。

つながりの経済の中で、クチコミとして広がっていくシナリオ。予約や購入システムもそのアプリで簡単にできるようになる。そんな時代が近未来にやってくるのに、予約サイトがこんなに乱立しているのは過渡期、すなわち終わりの始まりなんじゃないかって私は感じています。

そんな最先端のシステムについていけるだろうかと不安な方。安心して下さい。アプリ化していけば、予約サイトの登録以上に簡単に販売も予約・注文も受け入れられるようになるはずです。

その仕組みでシェアを握って行こうとしているのがAmazonやGoogleの戦略なのです。事業者側が仕組みに詳しくなる必要はないはずです。

と、ここまで行ってなんですが、あくまで私の想像なので全く外れるかもしれません(笑)。

ただ、過度な中間搾取は淘汰されます。進化の名の下に15%を越えた瞬間次のものが考えられ登場する。私はそう考えていますし、考えなければなりません。

 

 

コムサポートオフィス代表
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ガク&ヒロコ

私たち夫婦は、兵庫県の日本海側・豊岡市を本拠地に、全国の小さなお宿やお店の集客問題の解決に取り組んでいるコンサルティング事務所「コムサポートオフィス」を運営しています。私たちが実践して培ったノウハウや日々の実践例を、この公式ブログでお伝えしています。なお、ブログネタは宿に限らず、一般の事業者向けのものも多いです。

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