自分の商品やサービスに自信がなくて価格設定に悩んでいた過去の話

マーケティング

自分の商品やサービスに高い価格設定をできないのはなぜか?

昨日、お客様からお金を奪っている感覚、罪悪感についてお話ししました。

これを持っているとなかなかお客様からお金を頂きにくいです。

その前提条件として

自分の提供する商品やサービスに自信がないから

というのがあります。

特に、モノではなく体験型サービスを提供する場合に多いです。

わかりやすいのが”ガイド”という商売。

ボランティアで無料でやっている人もいます。そこを有償でやろうとする場合、

自分はお金をいただくほどの知識と話術があるのか?

という悩みにぶち当たります。


ガイドでお金をとれるのか?

私達夫婦のブログはジオパーク関係者、ジオガイドの人たちもたくさん見ているので・・・

今日はこの自信のなさからくるお金のメンタルブロックについて、私の過去からお話しします。

おはようございます!普段は民宿の親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

最近知り合った人は想像もつかないかと思います。

私は30代から40代前半にかけては宿業よりもダイビングショップのお仕事の方をより頑張っていました。


ダイビング講習中の私

経験値だけでいえば、体験ダイビングは千人以上対応していますし、Cカード講習も500人以上認定しています。

若手スタッフが育ってきたのと、ある事故がきっかけで第一線を退きましたが、プロになった20代後半の頃、お店を立ち上げた30代の頃。私もお客様からお金をいただくメンタルブロックに悩んでいた時期がありました。

ダイビングにおいて都市型ショップではなく現地サービスと言われている私のお店のような業態は、ダイビング器材ではなく、講習やガイドを中心に販売します。主に形のないものを販売します。しかも、ガイドだとお一人様1万円、講習だと5万円と、個人の消費額で考えるとかなり高額な料金をいただきます。


プロダイバーになったのは
1994年27歳の頃でした

ダイビングガイドとして20代の頃やっていたこと

お客様からお金をいただくのって、正直経験値の少なかった若い頃はものすごく抵抗がありました。

20代でダイブマスター(ダイビングガイドとしてのプロ)になった私はよく、西伊豆の”大瀬崎”や東伊豆の”富戸”というところに一人で足を運んでいました。そこで現地サービスでガイドをしてもらう。次の週にダイビング友達を誘って同じルートをトレースしてガイドを行う。これを続けていました。

お金は割り勘。ガイドもツアー手配も私がしていましたが、友達からはガイド料はもらわず、タンク代、施設代だけしかもらっていませんでした。自分のタンク代や施設代も自腹でしたし、車も自家用車持ち出しでした。自分が一番お金を使っていたと思います(苦笑)。つまり、

当時私はダイビングガイドというリスクのある仕事を無償でやっていました。

自分がガイドの経験ができるだけで楽しかったんですね。会社からちゃんと給料もらっていましたし、友達からお金をもらうことにものすごーく抵抗感がありました。そもそもそれで利益を得ようと思っていなかったです。

でも、この感覚、30代で商売としてダイビングを始めた時、今振り返るとマイナスに働いていたように思います。

30代でダイビングショップ(現地サービス)をはじめた

ダイビングショップを働き始めた頃はまだダイビング経験わずか400本ぐらいでした。その後商売として潜るのですが、日本海側なので夏は休まず潜っても冬はカニ宿でお休み。1年で200~300本程度です。(現地サービスのガイドとしては少ない)

なので、現時点でもまだ3000本ぐらいしか経験がありません。

ん?!3000本って多いの?少ないの?

遊びで潜っている人ならば多いです。

よく遊びで潜っている人の目標は100本と言われます。

100本が成人式のような感じ。

プロダイバーならば1000本がちょうどそんな感じでしょうか。

実際、1000本超えたぐらいから様々なことが段取りよく回せるようになった記憶があります。

1000本に到達するまでに既に有償でお客様の対応をしていました。最初の2年間は潜水土木会社に勤務という形でしたが、3年目からは独立して自分のお店としてです。ちょうど独立した年に1000本ぐらいでした。

オープンしたばかりの頃は、需要としてガイドと講習、どちらの方が多いのか。そもそも自分はガイドと講習どちらをしたいのか。わからずにいらしたお客様を闇雲にお受けしていました。

自分はお金のとれるガイドができるのか?

ジオガイドなどと違い、お店を構えて水中ガイドを行うとなったら無償にはできません。最初2年間潜水土木で働いて得たお金は全て貯金していました。そのお金を元手にレンタル器材をまとめ購入しました。

日本海側、特に香住はダイビングそものものが商売として存在しないところ。ダイビングできるポイント開拓も含め、全てが自分でやらないといけません。

自分のお店を構えた時に思い切ってダイビングのタンク50本と充てん施設を購入しました。約1千万円ほどかかりました。これは商工会を通じて国民生活金融公庫(現在の日本政策金融公庫)から借り入れを起こしました。もう後へは引けません。


なかなか高価なダイビングタンク
あ、今は「シリンダー」って言いますf^^;

自分がお金を取れるガイドかどうかではなく、取らないとやって行けなくなったのです。

ある意味借金することで事業化し、自分を追い込みました。これが一番のお金をいただくメンタリティを強くする方法だったかもしれませんね(笑)。

器材販売ではなく、講習やガイドでしっかりお金を取れるようになりたい。そんな願望がとても強かったと思います・・。

 

自分の過去をお話しするだけで長文になってしまいました。

振り返ってみて、この後どんな風に自信をつけ、お金がとれるようになっていったか。明日続きをお話ししたいと思います。


地元海洋高校の授業にて生徒たちと

 

コムサポートオフィス代表
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