コロナ禍の今やるべきこと、できることとは?「ゆこゆこ旅のおしゃべりダイヤル」の提供に思ったこと

ゆこゆこ旅のおしゃべりダイヤル 未分類
ゆこゆこ旅のおしゃべりダイヤル

緊急事態宣言、まん延防止等重点措置によりなかなか予約のはいらない宿泊業界。厳しい状況が続いています。

コロナ禍をどうしのぐか。コロナ後はどのような観光業界になっているか。今後もこの業界で頑張っていくのであれば、この2つを並行して考えていかなければなりません。


緊急事態宣言が延長される中、
どう考え、どう行動するか

こんにちは!普段は民宿の経営者兼看板親父♪
コムサポートオフィス副代表のガク(@kasumi_gaku)です!

今をしのぐ。未来のために新たな挑戦をする。色々と考えが錯綜している中、そのヒントとなるこんなツイートを見かけました。

個人的にこのゆこゆこさんの施策、すごい試みだと思ったんですね。

“ゆこゆこ”とは?

今回の「旅行予約しないおしゃべり専用電話サービス」を提供する”ゆこゆこ”とは?私の解釈になりますが、ひと言でいうと「シニア向けに特化したOTA(宿泊予約サイト)」です。

シニアというと”インターネット予約に弱い層”というイメージがあると思います。そこで、宿泊予約サイトを持つと同時に電話予約の窓口を充実させ、予約可能な宿泊施設をまとめた雑誌を希望のお客様へ送付し、シニア世代をピンポイントで専用窓口での電話予約にて獲得されています。OTAなのですが「雑誌+電話予約」に強みを持っています。

そのため、他のOTAに比べてシニア層の予約、平日の稼働率が高いのが特徴です。業界的なポジショニングでいうと、雑誌じゃらんが若い人向けに構成されているのに対し、シニアに特化している雑誌をカタログ通販スタイルでお届けしているとイメージしていただければと思います。

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OTAなのにアナログ戦略に特化している。それが強みなのですが、コロナ禍で予約が激減しているのは他のOTA同様です。

予約専用電話窓口を持っていることでの人件費負担が、多大なものになると想像できます。実際、楽天トラベルは電話予約窓口を昨年2020年7月31日に終了しています。

「ゆこゆこ旅のおしゃべりダイヤル」の提供に感じたこと

多くの業界でコロナ禍において最も負担になるのは人件費です。予約電話が入ってこないのに予約電話の窓口、コールセンターをおいておかなければならないのは厳しい状況が続いていると思われます。そんな中、「ゆこゆこ旅のおしゃべりダイヤル」をスタートさせました。

ゆこゆこ旅のおしゃべりダイヤル

ゆこゆこ旅のおしゃべりダイヤル

「ゆこゆこ旅のおしゃべりダイヤル」とは?
以下、ゆこゆこ公式サイトより抜粋
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旅のおはなしをしませんか?
私たちが提供してきた旅の価値とは何か。そう立ち返ったとき、私たちは旅を通して、会話をお届けしたいのだと気づきました。旅先で生まれる会話はもちろん。旅に出る前も、出た後も、話したくなるような旅こそが、私たちの毎日を愉しくしてくれるから。だからいま、 私たちとお話しませんか?ゆこゆこはこの度、旅のお話をしていただける「旅のおしゃべりダイヤル」を設けました。ご予約いただく必要はありません。思い出の旅の話や、これからいきたい旅の話。あなたのお話を、ぜひお聞かせください。ゆこゆこスタッフ「ゆこナビ」が、真心で対応させていただきます。
ーーー
※スタート時点では令和3年5月31日まで実施の予定

これは、コールセンターの人員が空いてるのを有効活用するためのもの、とも受け取れるかもしれません。でも、私が最も注目したいのは

今、お客様が提供してほしいモノ、コトは何なのかに真摯にフォーカスしている

ことに対してです。

旅行に行きたい。でも、今は自粛下で気軽に旅できない。これまであんな素敵なところへ行った。次はあんなところへ行きたい。そんな旅へのモチベーションは持ち続けたい。コロナ後は再開したい。そんな思いを吐き出させてくれる場を提供する。

まさに今、シニアの旅行好きのお客様が求めていることを考え、寄り添うための行動を実行してみたのではないでしょうか。

クーポン、割引でしか価値提供できない宿泊業界

先のツイートをされた川嶋さんがこんなツイートもされていました。

ディスるわけではないのですが、残念ながら今多くのOTAで値引き、クーポンでしかお客様への旅の提案ができない状況です。

じゃあ、安売り以外でお客様に旅をしてもらうための提案をしてみろよ!

と言われそうです。確かにそれが今、非常に難しい。だからこそ、今回の「ゆこゆこ旅のおしゃべりダイヤル」は、私たち観光事業者が今お客様に提供できることは何かを示唆しているのではないでしょうか。

改めてお客様視座、求めていることを提供しよう

今お客様が求めているのは、値引きクーポンでしょうか。

コロナが終息したら「あそこに行こう」「こんなことしたい」を語り合う場、そのモチベーションを継続させてくれる情報こそが求められていると思われます。

もちろん、今回のゆこゆこさんの「旅のおしゃべりダイヤル」がうまくいくとは限りません。単なる冷やかし、電話で誰かと話したいだけの旅好きでない人ばかりが集まってきてしまうかもしれません。

その辺は、運用していく上での創意工夫が求められるところでしょうが、スタート時点での運用期間を5月31日までとされているのを見ても「まずは短く試してみる」ことからスタートされるのだと思います。

ゆこゆこさんのような企業ではなく、私たちのような小さな宿の場合。旅に役立つ記事をブログで毎日配信する、SNSにある旅行のコミュニティやYahoo!知恵袋等Q&Aサイトの旅行カテゴリーに積極的に参加し、旅に役立つ情報を求めている人に提供する、など規模は小さくてもできることは色々あると思います。


コツコツと宿ブログで
地域情報を発信していく


Yahoo!知恵袋で旅行関連
回答ボランティアをしてみる

自分たちが発信したい情報ではなく、未来のお客様が求めている情報をお届けすることに挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

うまくいくかいかないかよりも、まずは今までやっていなかったことに挑戦してみる。自分都合ではなく、お客様都合な情報とは何かを考えてみる。

そんなきっかけって大切だということを今回のゆこゆこさんの新たな試みから改めて感じました。

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コムサポートブログを書いている人
コムサポートオフィス 今井ひろこ/今井学

私たち夫婦は、兵庫県の日本海側・豊岡市を本拠地に、全国の小さなお宿やお店の集客問題の解決に取り組んでいるコンサルティング事務所「コムサポートオフィス」を運営しています。私たちが実践して培ったノウハウや日々の実践例を、この公式ブログでお伝えしています。なお、ブログネタは宿泊施設の集客などに限らず、一般の事業者向けのものも多いです。

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