「地消地産」でないと生産人口は増えない〜「観光立国の正体」山田桂一郎先生の講演会(2)

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山田桂一郎先生の講演の感想、書きたいことは1週間分ぐらいあります。でも、まだまだ私自身消化しきれていないところもありますので、今回は今日までとさせていただきます。また「観光立国の正体」を読み込んだ上、かつ山田桂一郎先生とは来年何度かお会いしてお話を伺える予感もしますので、改めてこのブログでフィードバックさせていただく機会を来年に持ちますね。


演題は「選ばれ続ける地域とは」でした

おはようございます!普段は民宿の親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

さて、昨日は地域振興における手段と目的のお話をしました。

あくまでも目的、ゴールは人口減少を防ぎ、地域が補助金などに頼らずに自走できる状態を作ること。

実は地方の公務員、役場の職員さんが知らない現実、というのがあるそうです。

今、地方創生にジャブジャブお金が出ています。地域おこし協力隊のような人手不足、若い人不足解消への地方投入も行われています。

当たり前ですが、こういった補助金は近い将来なくなります。その際、地域で稼げない自治体はどうなるか?補助金がなくなるどころの騒ぎではなく、まず最初3年半後、地方交付税が減額されます。これによって稼げていない自治体は、地方公務員(役場の職員)の給与カットが最初に始まるのだそうです。

もちろん、民間への負担もその後どんどん増えていくでしょう。つまり、今出ているあらゆる補助金を使って、近い将来、各々の地域で自走できるお金の回る仕組みを作らないといけないのです。今の補助金が今までのルーティンのイベントに使われたり、新たな産業を生み出さなかったら、財政的に国から見捨てられる、と私は解釈しました。では、自走できる地域ってどんな地域でしょうか?

地産地消でもなく地産外消でもなく、「地消地産」

「観光立国の正体」において事例として書かれていたスイスのツェルマットのお話。徹底されているのは、稼いだ外貨は地域で使う。安いからと言って他の地域や都会からモノを買うのではなく、その地域にある商店、工務店を使うことを徹底することだそうです。

一見、地産外消ならばいいじゃないか、と思いがちです。地域の特産品を都会で販売する。外貨を稼いでいることになりますし、特産品の都会でのPRになります。でも、これだと地方の人口は増えない。

お客様が地方に来ていただき、買って下さる。地域で作った農作物を地域の飲食店や宿泊業者が積極的に購入&提供してこそ地域にお金が落ちる。特に宿泊などの観光業はお客様がたくさん来ると従業員を雇うことになるため、雇用創出に直結するのです。

そう。この”雇用を生む”という発想が重要。例えば、アワビでもカニでも外国産の安価なものを手に入れることができます。農作物だって地域のものが一番安いとは限らない。(さすがに近年は中国産の野菜を仕入れている事業者はないと思いますが・・・)

スイスのツェルマットでは、外から購入した方が安い電気自動車ですら地域内生産に踏み切り、そこで雇用を生んでいます。(詳細は「観光立国の正体」をお読み下さい)


「観光立国の正体」サインいただきました♪

そういえば、私の住んでいる香美町では山間部でチョウザメが養殖され、国内産キャビアが獲れます。でも、それを地元の我々飲食業者が購入するルートがないです。

実際、松葉ガニもそうですが、外に売った方が高くで買ってくれます。いや、値段は高くても良いのです。カニはまだお金さえ払えば地元でも入手できますから。キャビアのように、お金の話をする前から地域のものが地域で手に入らない、という状況が起きています。

農産物などは販売ルートを決めてしまうと地元の方が買えない、ということが現実起こっています。「特産品」と言われていても、地域の飲食店や宿泊施設で食べることができないものがあったり、主役の食材は地元のものでも、脇役の野菜などはコストダウンのために外のもの、としているケースをよく見聞きしています。

私自身、そのことを意識したことがありませんでした。こういった地消地産の意識がない積み重ねが地域産業を衰退させ、雇用人口が減る結果になっている。

お客様が安いものを求めているから、と何かにつけて仕入れコストを下げようとする努力が地域の衰退を招いているということ。お客様はせっかく地の物を食べに来たのです。お客様が求めているのは地の食材であって安さではありません。

正直、こういった発想は私も目から鱗でした。

どんなに素晴らしい特産品があっても。例えば私の住む香美町は松葉ガニと但馬牛という、他の地域から見れば羨まれる山海のA級食材が2つもあります。国立公園内に属し、風光明媚でもあります。温泉も湧いているし、観光地として申し分ない。にもかかわらず、生産人口は減少の一途。

A級食材”だけ”地元のものを使っていてもダメなんですね。農産物に限らず、建築・電気工事や衣類、書籍のお買い物。全てを地域で回していく仕組みを作る。

簡単なことではないです。私自身、気が付くとすぐにAmazonとかでポチっとモノを購入していますし(笑)。

このことに対する答え、対策が今すぐイメージできるわけではありませんが、まずはゴール(事業を成功させるだけではなく雇用を生む)とそのための方法(地消地産)を理解することができました。

地産地消とは生産者ベースでのものの考え方。(プロダクトアウト)地消地産とは消費者ベースでのものの考え方。(マーケットイン)地産地消でなく地消地産でないといけないというのは、消費者=お客様ベースで考えていく意味でエクスマにも通ずる部分があると感じています!!

来年、しっかり学び、行動していきたいと思います。このブログでもフィードバックしていきますね。

今回の講演会レビューは2回でいったん終了。来年またガッツリ書かせて頂きます♪


来年は山田桂一郎先生からガッツリ
学ばせていただく予定です!!

コムサポートオフィス代表
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普段は民宿の親父、時々ダイビングインストラクターです。昭和42年生まれのアラフィフ。8年間のサラリーマン生活の後、実家の民宿を継ぐ。一時は1億あった借金を8室の小さな民宿で返済。田舎の小さな事業者は、お金をかけなくてもお客様に喜んでいただいてなおかつしっかりと利益のとれる商いをしないといけません。そのために役立つ情報を日々発信していきます。

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