1本10円のうまい棒を500円で売る方法〜ビジネスセミナーワークショップより

マーケティング

今日はこれから鳥取空港へ。エクスマ新春セミナーに参加してきます!!


大雪も一昨日まで。ホッとしてます・・。

おはようございます!普段は民宿の親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

今回の山陰海岸ジオパークビジネスフォーラム。山田桂一郎先生の講演の後にワークショップがありました。

ワークショップを開催してくださったのは、県立和歌山大学観光学部の出口竜也教授と竹林浩志准教授。


後列左が出口教授、右が竹林准教授

こちらのお話からの気づきをお話ししますね。

1本10円のうまい棒を500円で売る方法

今日はお二人の先生がされた最初のアイスブレイクのワークが面白かったのでご紹介。

お題はグループで

「1本10円のうまい棒を100円で売る方法を考えてみて下さい」

でした。でその次は

「1本10円のうまい棒を500円で売る方法を考えてみて下さい」

でした。


ナカケー香住店さんにて絶賛発売中♪

さて、このワーク、是非皆さんも今、1分間だけ考えてみて下さい。

何か良いアイデアは浮かびましたか?

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

 

はい!1分経ちました。続けて先をお読みください(笑)

 

1本500円でうまい棒を販売する私の提案は?

考えてみるとこれ、山陰海岸ジオパークビジネスフォーラムという名称です。ジオパークのワークショップでこのお題、むちゃくちゃ面白いと思いませんか?

でも、安価なガイドビジネス(ビジネスというよりもボランティア)の多いジオパークにおいて、こういったワークは今後もっともっと増やしていくべきだと思います。

で、私のグループが回答した500円で売る方法は以下の通り。

うまい棒を作っている工場に行き、製品行程を見学し、美味しさの秘密を知り、その場でまだ温かい出来たてのうまい棒を食べる見学ツアー券を500円、いや千円で開催期日と人数を限定で販売する。

というものです。

どうです?なかなか良いでしょ?(^_^)

実は、この手のワークショップだと、私だけでなく多くの方が素晴らしいアイデアを提案されます。

場所を変える。出し方を変える。パッケージを変える。などなど・・・

価格を上げる方法ってたくさんあるんですよね。


この写真を撮るためだけに
ナカケー香住店さんへ買いに行きました(笑)

プロダクトアウトとマーケットイン

でも、面白いことにこれが自分の商品やサービスになると誰もできない。

例えばここに1万5千円のカニ料理のプランがあります。このプランを2万円で売るにはどうすればよいか?

舟盛をつけて2万円にする。

残念ながら、こういった売り方の宿が圧倒的に多い。

これって、先のうまい棒の話に置き換えると、

10円のうまい棒を100円で売るために100円の板チョコをセットで販売する

というのと、何ら変わらないのですよね。

実はこれがプロダクトアウトの考え方でやってしまった時の一番ダメな例です。

マーケットインというのは、記念日のお客様対象に景色の良いお部屋を確約する、2名様のためにコンシェルジュを必ず一人お付けして対応する、近隣の景勝地にオーナー自らが連れて行って案内する等何らかのお客様が喜ぶおもてなしから発想していきます。

本来10室ぐらいある宿が閑散期は逆に2組様限定の宿にして、単価を思いきり高くしておもてなしを濃くする、なんて発想もありです。

単純にモノを付け加えて単価を上げるではなく、手間暇をかけることで単価を上げていくことなのです。(昨日お話したようにだからこそ閑散期にトライしやすくなります)

※プロダクトアウト…売り手が売りたいものを優先させること
 マーケットイン…買い手が望むものを提供すること

ワーク発表の結果は真っ二つに分かれた

実際に行われたワークから感じたことです。ワークは地域の物産品で「商品」を決め「誰に売るか」を決め、「どのように売っていくのか」を提案していきます。

で、面白かったのはプロダクトアウトで考えているグループと、マーケットインで考えているグループの真っ二つに分かれたのです。

もちろん、その場では指摘されませんでしたし、それはそれで売れるかも知れない面白そうなアイデアも出て来ました。

でも、それが果たしてユーザーの要望から出てきているかどうかは微妙なところ。無意識のうちに自分が売りたい、売り込みたいものを自分都合で考えちゃってるのが明らかに伝わってくるグループ発表もあったのです。


私のグループもプレゼン♪

どのグループがプロダクトアウトでどのグループがマーケットインの思考だったかはここでは書きません。

一つ言えることは、山田桂一郎先生の講演を聞いたからと言って考え方がすぐにマーケットインになるわけではないということ。その後のワークで多くの方がプロダクトアウトで物事を考えているということがそれを証明しています(笑)。

「モノではなく体験を売れ」と同じ発想が必要

この時私は気づいたのです。事業者のプロダクトアウト思考をマーケットイン思考に変えるのはとても時間がかかるということに。

私の場合、エクスマを学んでいたおかげで

「モノではなく体験を売れ」

つまり、

モノそのものの価値ではなく、モノ・サービスを得たお客様がどういった幸福感を得られるか

という発想がここ数年でできるようになっていたので、手前みそながら気づくことが出来たのかと思います。

で、重要なのは私がそのことに気づけるようになったのはエクスマを学んで2,3年経ってから、ということ。私もここ数年のことなのです。1度や2度講義を受けた、ワークショップをやったぐらいでヒトのモノの見方や考え方は簡単には変わらないのです。

大切なのは発想を転換させることです。コムサポートオフィスの自主開催セミナーはまさにこの”発想を転換させる”ことに特化したものを開催し、毎月参加することでマーケットイン脳、エクスマ脳になってくれる人が地域に増えていくことを目指して行きたいと考えています。

というわけで、最後は宣伝(笑)。まだ、日程もゲスト講師も発表していませんが(実は内々にご本人の承諾は取れています)4-6月の予定はほぼ確定しています。この春からのコムサポセミナー。ご期待ください。

 

コムサポートオフィス代表
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