やまとごころ.jp「アフターコロナの観光・インバウンドを考える〜観光カリスマ山田桂一郎氏に聞く」ZOOMセミナーを聴講して

セミナー・講演会聴講

こんばんは!!普段は民宿の経営者兼看板親父♪
コムサポートオフィス副代表のガク(@kasumi_kadoya)です!

今日の夕方、やまとごころ.jpさんZOOMセミナー「アフターコロナの観光・インバウンドを考える」を視聴しました。


観光カリスマ山田桂一郎先生の対談

我々夫婦が観光に関する師と仰ぐ桂一郎先生が今回のコロナショックを受けてどのように考え、未来をどんな風に想像されているのか。そういえば、コロナショックが起きて以降、(というよりも今年に入ってから)お話を聞くのは初めて!悲観的な話になりそうなのを予期しながらもワクワクしていました。

お話の内容はFacebookに投稿しましたのでそちらを転載

対談形式のセミナーでお話になられたこと、以下に箇条書きで書きます。最後に向かって行くにつれ、どんどん興奮して聞いている自分がいました(笑)。


アフターコロナの観光・インバウンドを考える

ーーーここから
1)コロナショックに対し、スイスでは国、州よりも銀行が真っ先に動いた。事業者IDで納税確認ができるため、書類提出不要で依頼すれば数時間で借入できる体制に。
 
2)コロナショックに対し、スイスの観光は、1ヶ月ごと3段階に緩和していくことを既に国民に発表している(但し、感染の広がり次第で変更の場合あり)
  
3)昔、土砂崩れで120日列車がストップ。まだ、インターネットがない時代、お客様が来ない期間中に、既存顧客にお手紙を書いた。復旧後、1年の3分の1稼働しなかったにも関わらず、昨対減はわずか10%だった。助けてくれるのはお馴染みさん。
 
4)遠方のお客様が来てくれない時、支えてくれたのは地元民。地元の人たちが地元を観光してくれた。地元の人たちが普段通り遊んでいる様子が、安心安全をPRすることになる。
 
5)地元の人に楽しんでもらうための地元ならではの美味しい食材、楽しいアクティビティを。B級グルメはコンサルが作ったものが多く、地元の人は実際に食べていないことが多い。地元の人が楽しんでいないアクティビティも流行らない。こんな時だからこそ、地元民が地元に泊まる施策、補助金を。
 
6)インバウンド比率の高い事業者、新規顧客率の高い事業者、情弱な事業者はしばらく厳しい。
 
7)コロナについて。最長2年、3年はない。それまでにワクチンが開発されるか、対処方法が見つかる。但し、10年に1回はこういった新型ウイルスでの感染爆発のリスクは残り続ける。今回のことで、日本はリスクマネージメントではなく、クライシスマネージメントの準備が全くなされていなかったことがわかった。今後は要対応。
 
7)消費者の旅行に対する考え方は大きく変わる。観光事業者のお客様との本質的な付き合い方は変わらないが、よりお客様と向き合うことが大切になってくる。「人」がより重要に。→私の解釈「あの宿に行きたい、ではなくあの大将、女将さん、スタッフに会いたい」がより旅に求められる時代になる。
 
8)コロナ後はどんな状況になるのかよりも、コロナ前に戻りたいのかどうかを今一度考えてみよう。コロナショックを機に、ゼロベースで考えていくことが可能になった。量より質、単価を上げる。KPIも入れ込み人数ではなく地域内消費金額に。→私の解釈)入れ込み数目標を掲げ、団体客を集め、オーナーは借入金返済で苦しみ、スタッフが低賃金で頑張る自転車操業で観光を回していく時代にまた戻りたいのか。今回はゼロベースから積み上げるチャンス!
 
9)何年か先の世界が早く訪れる。早かれ遅かれ、量より質、薄利多売から高単価への転換が必要だった。デフレからの脱却です。5年先、10年先に起こりうる未来が、2、3年で実現する可能性が高くなった。→私の解釈)5Gの普及、無人自動車、無人コンビニ、ドローン宅配等、今回のコロナのせいで導入が早まると予測。それにより、働き方、人が働くべき職種が急速に大きく変わって行く。

ーーーここまで
 
以上、コロナウイルスにより、変化の苦手な日本人が一気に変化せざる得ない環境に巻き込まれ、まだ先と思っていた未来が想定よりも早くやってくることになりそうなことを実感。興奮して脳みそが爆発しそうになりました。では、この変化に対応するために何を考え、どう行動していいかという話ですが・・・。

未来を想定した上で、そこから逆算で考える

今何をすべきかは、未来がどうなっているか、どうしたいかから逆算で考えることです。

コロナ後はどんな状況になるのかよりも、コロナ前に戻りたいのかどうか

という問いかけは、まさに目から鱗でした。変化したくない。今のままで良い。世の中に、日々の生活に不満があっても変わろうとしない。変わるのは面倒くさい。

今回のコロナショックで多くの事業者が資金繰りに苦しんでいます。日々の生活に苦しむ人も。ビジネスをやっているはずなのに、有事の際の蓄えがありません。それどころか、日々自転車操業で働き、オーナークラスは借入金の返済に苦しみ、スタッフは低賃金で苦しむ。

その状態、果たして健全でしょうか。我々がコロナ前に戻った時の目指す状況ってそんな感じでしょうか。

違うはずです。明るい未来を想定したいはず。明るい未来とはどんな未来でしょうか。これまで桂一郎先生の講演を何度も聞き、イメージはできているはずです。

地域の価値あるものを高単価で提供し、KPI(Key Performance Indicator)を入れ込み客数ではなく地域内消費額で評価する。

そのための土台作りをするために、ガラガラポンが起こった。ゼロベースから積み上げ直すチャンスが得られたのです。

未来はどうなるか。桂一郎先生は自動車の進化の話をされていましたが、私は自動車だけでなく、様々な技術、2030年に起こると言われているAIを絡めた革新的な技術が早い段階で目の前に登場するのではないかと妄想してしまいました。

先に挙げた5Gの普及、無人自動車、無人コンビニ、ドローン宅配等がそうです。全て、また新たな新型ウイルス等の有事が起こった際に対応できる技術となります。一気に加速して予定よりも早く実現しそうです。

そんな未来に、コロナ前までの団体集客思考、キャンペーンやセールでのディスカウント思考のまま対峙する・・・。考えただけでもゾッとします。革新的な技術の普及とともに、収益構造自体を変えなければ、我々観光業の未来はありません。

さて、そのために今、我々観光業者が目指すべき形とは。


マッターホルンライトアッププロジェクトより

コロナ後の明るい未来のためにやるべきこと

コロナ前から既に日本人だけだと人口は減少し、情報爆発の時代に入って行きました。コロナの影響で更に「旅行できない人」の人口が増えることも予想されます。つまり、「旅行できる人」の人数は限られます。そんな中で価格競争をすれば共倒れになります。

ましてや今後、衛生管理面での手間も加わります。ソーシャルディスタンスを意識し、在館人数や組数、更に言えば利用客室数も絞っていかなければならなくなります。その分コストも販売価格に上乗せしていかなければなりません。いえ、上乗せしても良い時代になると言えます。

量より質、高品質高単価の旅行へ。そのための高い接客力も求められます。

今後、AIのできる仕事はAIが行います。人はAIができない仕事に割り振られます。AIができない仕事、それは対面接客です。旅行者人口は減りますが、個人化・多様化は進みます。となると、接客する側の高い対応力が求められます。

人は感謝されてやりがい、生きがいを感じます。観光業に従事する人たちが高い対応力、接客力を発揮し、「お客様に感謝される喜び」を実感できる職場であること。つまり、結果として従業員満足度(Employee Satisfaction)が高い職場になる。

最終的には、そこに住む人たちのQOL(Quality of Life=生活の質)が高くなる。その地に住み続ける理由があり、食べていくのに困らない地域であり続けられるようになる。

高い接客力→「お客様に感謝される喜び」を持つスタッフ→高い従業員満足度→地域に住む人たちの高いQuality of Life

この循環が肝になります!

住んでいる人たちが幸せな場所であるからこそ、そこを訪れたくなる人がいる。その地で生産されたものを中心に提供することで地域内経済循環を高め、観光業を中心に地域の人たち全員が経済的な成果を得られる地域となっていく・・・。

この辺のお話、未来を見据えたお話は私の主観もかなり入り、妄想になってきています。桂一郎先生のお話、スイスの現状も踏まえ、イメージしているところをもっと詳しくお聞きし、私のイメージとのすり合わせをしたいです。

どんなピンチも未来から逆算して考えるとワクワクする。興奮する。そんな実感を得られたセミナーでした。今回のZOOMセミナーは500人もの方が視聴していたそうです。私のようにワクワクして聞かれていた方は多いはず!やまとごころ.jpさん曰く、桂一郎先生のセミナー第2弾、企画されるそうです。今から楽しみです。最後に企画していただいたやまとごころ.jp様、ご登壇いただいた山田桂一郎先生、ありがとうございました!

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