閑散期は宿泊プランの見直しのチャンス! 旅館、民宿、ペンションなど1泊2食付のプランは特に。

断捨離 宿泊施設の集客

コムサポートオフィス週末担当の今井ひろこです。

先週は経営の専門家として伺うのと専門家に来て頂くのと、両方を経験しました。特に専門家に来て頂いた話は後日報告させて頂くとして。

経営、集客の専門家として、商工会の専門家派遣制度で宿屋さんに行かせて頂き、今やっておいたほうがいいコトをお伝えします。

閑散期こそ自店の棚卸し。宿で言えば宿泊プランの見直し!

今週は民宿の経営・集客相談が多く、副代表である主人も動員して対応させて頂きました。

日本海側はGWを除いて、4月〜7月海の日までが閑散期。日本人は6月、祭日が無いのと梅雨があるため(最近は北海道も梅雨ありますもんね)、殆ど動きません。

そういうときこそ宿の宿泊プランを見直すチャンスです。今週の集客支援は特に宿泊プランの見直しが多かったです。

宿のプランの見直しは価格の見直し、内容の見直し、プランタイトルの見直しなどなど、とっても多岐にわたりますので、集中力が必要。片手間に出来ることではありません。

集中できるのはお客様が来られない日しかありません。そう、閑散期がチャンス!

断捨離

どちらかというとプランは断捨離したほうがいいんです。その理由は…

選択肢の多さは、選べないから買えないという「決断疲れ」を生む

人は選択肢があればあるほど自由度が高くなるので、お店では選択肢が多い方が良い、と思いがち。例えば、スーパーマーケットのドレッシング売り場にたくさんの種類があれば、お客様の来店数は増えますよね。

田舎の小さなスーパーが流行らなくなる原因の一つが品揃えの少なさと言われています。ところが、選択肢の多さは、意思決定させるまではいかない、という研究結果がすでに95年にアメリカで出ているのです。数ありすぎると選べないんですよね。

Newsweek決断疲れが生産性を奪う

95年に行われた有名な研究がある。コロンビア大学の研究者らが土曜日の午後、高級スーパーマーケット内に24種類のジャムをそろえた試食コーナーを設置。翌週の土曜日には6種類のジャムで同じことをした。

そこで分かったのは、人は選択肢が多いのを好むらしいということ。6種類のジャムより、24種類のジャムをそろえた日のほうが多くの客を集めた。ただし人々は24種類のジャムのうち1つか2つしか試食せず、それは6種類でも同じだった。

しかも24種類のジャムを前にした客のうち、実際に買った人の割合はわずか3%。彼らは、研究者が「選択マヒ」と呼ぶ状態に陥ったのだ。それが6種類のジャムでは、30%の客が購入した。ここから「選択肢の過多」という理論が生まれた。

引用元:Newsweek日本版2014年11月7日(金)15時47分 ジェーン・C・フー
(科学ライター)より抜粋

この記事の中で言われているのは、『選択肢が少ないほど、人は決断に悩むことが少ない。』ということ。選択マヒ、つまり「決断疲れ」は選択肢が多いほど起こるものなのです。

宿泊施設も同様。プランは断捨離しよう!

予約が入らないとどうしても不安になる。その上、5年前に某じゃらん●ットの営業マンからの

「宿泊プランをもっと作ると選んでもらえますから!!」

との言いつけをしっかりと守り、4-5室程度の民宿やペンションでさえ、1年間に40コ近くの宿泊プランを作っている宿泊施設もあります。

昔はそうでした…

今は「選べない」人が多発。プランが選べないと、選びやすい他の宿へ移ってしまいます。

ぜひ、日本海側の方で閑散期に入っている方、夏のプランから順に、断捨離してプランをスッキリさせてみましょう。

スッキリさせ方は極めて簡単。全宿泊プランを書き出し、表にまとめます。どんな料理を出しているのか、どのOTAに販売しているのか、値段はいくらか? あとは、前シーズンどのくらい販売したのか?をまとめましょう。

売上が極端に少ないプランはありませんか? 厨房や仲居がお客様へ料理をお出しするときに間違える恐れはありませんか?その表を見るだけで、ムダ・ムリ・ダブリが見えてくるはずです。

スッキリさせた上でメリハリを付けて、違いが分かるようにプランタイトルを付けたり、価格を設定しましょう。実際、どういう風に断捨離したらいいのか、価格設定、予約の入りやすいプランタイトルなど、ご相談に乗りますのでお気軽にご連絡下さい。

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コムサポートブログを書いている人
コムサポートオフィス 今井ひろこ/今井学

私たち夫婦は、兵庫県の日本海側・豊岡市を本拠地に、全国の小さなお宿やお店の集客問題の解決に取り組んでいるコンサルティング事務所「コムサポートオフィス」を運営しています。私たちが実践して培ったノウハウや日々の実践例を、この公式ブログでお伝えしています。なお、ブログネタは宿泊施設の集客などに限らず、一般の事業者向けのものも多いです。

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