公正取引委員会が楽天トラベルやエクスペディア、ブッキング・ドットコムに立入検査を行う件、宿泊施設はどう考えるか?

マーケティング

先日の山田桂一郎先生のお話の中に以下のスライドがありました。


上位2割の上客「パレートの法則」

宿業界に置き換えれば、

「あなたの宿が大好きで、価格のことは気にしませんよ」という上位2割のお客様を増やす努力をするのが宿にとっては大切なマーケティング活動です。

より付加価値の高いモノ・コトを提供し、価格競争に巻き込まれない努力をしなければなりません。

 

 

おはようございます!普段は民宿の経営者兼看板親父♪
コムサポートオフィス副代表のガク(@kasumi_kadoya)です!

宿業界は以下のニュースで持ちきりですね。

・日本経済新聞:楽天などに立ち入り 旅行サイトで価格など拘束の疑い 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43556830Q9A410C1MM0000/

・朝日新聞:楽天トラベルなど3社に公取委立ち入り 独禁法違反容疑
https://digital.asahi.com/articles/ASM496J4FM49UTIL077.html

・毎日新聞:公取委がオンライン旅行会社立ち入り エクスペディアなど 独禁法違反の疑い
https://mainichi.jp/articles/20190410/k00/00m/040/076000c

・読売新聞:楽天トラベルなど「他社より安い宿泊料」要求か…立ち入り検査
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190410-OYT1T50186/

これらの記事に絡めて。今日はあくまで宿泊施設目線でのお話、同業者の皆様に向けての話になります。

私はじゃらんnetよりも楽天トラベルの方が好き?!

私はじゃらんnetが嫌い。楽天トラベルが好き。そう思っている人が多いです。実際に今、私の宿はじゃらんnetをやっていませんし、楽天トラベルでは過去、数々の賞を獲得しています。


2010年〜2016年までは毎年受賞していた
もう今後は受賞しないと思います(笑)

実際、当ブログではじゃらんnet批判、楽天トラベルを肯定的に書いている文章が多いです。

以下の記事は当ブログの中でトップアクセスを誇ります
↓↓↓
私がじゃらんネットをやめて楽天トラベルだけにした本当の理由

上記にも書いていますが、私がじゃらんnetよりも楽天トラベルを選んだ理由は

じゃらんnet・・・宿同士の比較サイト、「お得」「値引き」をフックにした集客が多い

楽天トラベル・・・宿の「とんがり(強み)」を表現し、高くで販売できる仕組みがある

と判断したからです。宿としては価格競争に巻き込まれず、自社の強みを表現し、高くで販売してくれるサイトを選びたいですよね。

以前の楽天トラベルは高く売る方法を教えてくれるオンライントラベルエージェント(OTA)というイメージが私の中では強かったのです。

メタサーチの登場で価格比較、安売り合戦が加速した

海外OTA、メタサーチの登場。これが状況を一変させました。まず、すぐに予約できる海外OTAの登場。


Amazonで物を買うときのように簡単に
予約できる。キャンセルも簡単

更には国内外全てのOTAの価格を比較できるメタサーチに登場。Googleやトリップアドバイザーもメタサーチの役割を果たし、高い影響力を持つようになりました。


比較サイトの中に比較サイトという
カオスな状況も生まれている

お客様は宿を決めたら、その宿の中で最安値で販売されているOTAを探します。ということは、以前のようにポイントで囲い込みをしていた時代は終わり、安ければその時々で購入先を変更するユーザーが増えていきました。

楽天トラベルも最近は・・・

最近、宿泊施設における楽天トラベルの評判が全国的によろしくないです。メタサーチで価格比較されてしまう時代、楽天トラベルも提供客室に最低価格を求めてきています。これが今回の公正取引委員会の立ち入りとなりました。でも私は個人的に問題だと感じているのは、年に4回もある楽天スーパーSALEへのバーゲンプランの作成依頼です。

私もこれまでおつきあいで出していましたが、今年に入ってからはきっぱりとお断りするようになりました。


スーパーSALEに参画すると、楽天トラベル
経由が実質最安値となってしまう

年に1、2回ボーナスシーズンに行うぐらいならば私もおつきあいしますが、年4回もあったら、本来やるべき自社のとんがり、価値を伝えて適正価格(高く)で販売することができなくなります。

何よりも、これだとじゃらんnetではなく楽天トラベルにこだわる理由になりません。今、じゃらんnetを選んでも楽天トラベルを選んでも価格訴求で安売り合戦に巻き込まれるリスクが高くなってしまいました。

本来の商いを忘れてはいけない

自社の価値をお客様に届け、安売りしなくても買ってくれるお客様を対象に商売をする。これがマーケティングです。

楽天トラベルやエクスペディア、ブッキング・ドットコムに公正取引委員会の立ち入り検査が入った!これで安売り強要されなくなる!助かった!!

と、考えているようではダメです。OTAに立ち入り検査が入ろうが入らまいが、我々事業者が行うべきことは「とんがり(強み、価値)を創造し、伝えること」です。

価格競争に巻き込まれて本質を見失わないようにしましょう。

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